2006年02月18日 |
(by まつおっち)悩む権利、落ち込む力 |
Life Design |
(by まつおっち)
こんにちは。まつおっちです。
私の書いた【競争するインド人、競争を忘れた日本人】
を受けて、Hidekiさんが、【競争させる教育】
を書いてくれています。
今日は、その中でHidekiさんが提案された教育のあり方について、
補足的なことを書いてみたいと思います。
--(Hidekiさんは書きました)--------------------------------------
競争の前に、いろんな人への思いやる心を育てながら、
自分のやりたいもの…志を、どんなものでもいいから見つけること。
そのために、教育にいま必要なのは、競争に追われて四苦八苦するよりも、
いろんなものを見て、ゆっくり考えることなんじゃないだろうかと思う。
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この中で、
“いろんなものを見て、ゆっくりかんがえることじゃないだろうかと思う”
というHidekiさんの意見には賛成ですが、
これは、競争とは必ずしも相反することではないと思います。
ただ、教育における「競争」のあり方については別途書きたいので、
ここでは、
“ゆっくりかんがえること”
に焦点を当てます。
スピードが重要視される現代は、
何事につけ、迅速に「答え」を出すことが求められますよね。
環境の変化はますます激しくなってるんだから、
考え込むばかりで、いつまでも答えを出せないでいると
どんどん置いてかれてしまうよ、というわけです。
学校の勉強なら、制限時間のある受験対策も考えると
まあ、やむを得ない面もあるでしょう。
しかし、学校の勉強以外に考えるべきこと、
例えば、自分の生き方そのものや将来の夢・進路についても、
あまりに早急な答えを子供たちに求めすぎてるんじゃじゃないかと
感じます。
本来、生き方や夢・進路に正解はありません。
本人が納得できるかどうかが大事です。
とすれば、とことん考える時間を与えるべきでしょう。
これは、傍目では「悩んでいる状態」です。
うつろな目をして「どうしたらいいんだろうか」と迷い続け、
時にひどく落ち込む。
周りは心配なのであれこれ世話を焼きたくなるでしょう。
「いつまでも悩んでるんじゃない」と叱責したくなるかも知れない。
共感や励ましの言葉は、確かに必要です。
ですが、さっさと答えを出すようにせかしたり、
安易な解決策を提示すべきではないと思います。
手っ取り早い答えに飛びつけば、気は楽になるでしょう。
しかし、そんな浅い答えに基づいた生き方をすると、
後できっと後悔するに違いありません。
なぜなら、心からの納得が得られていないからです。
本人がとことん悩みつくし、考えつくして出した結論こそが、
最も本人にとって納得できる答えです。
こうした「答え」に基づいて起こした行動が吉とでれば良し、
しかし、もし凶と出たとしても、後悔することはないでしょう。
どんな展開になったにせよ、「自分で決めたこと」という
実感があるからです。
だから私は思います。
人間には「悩む権利」がある。
自分の人生、とことん考え尽くして何が悪いのでしょうか。
今の教育は、じっくり考えることをさせないばかりか、
「悩む権利」を奪ってしまっています。
「悩む」のは良くないからとみなして、
適当な答えを外からあてがおうとするのは間違っています。
また、悩みとセットになっている「落ち込む力」が養われないのも
問題だと思っています。
人生は不条理です。社会には理不尽なことがたくさんある。
(いいこともたくさんありますが・・・)
それでも私たちは、しっかりと足を踏みしめて生きていくしかない。
そのためには、時に落ち込んで傷ついた心を癒す時間が必要です。
とことん落ち込む力がないと、再び立ち上がる力も出ない。
なんども落ち込んで、傷を癒すことを繰り返して「魂」が磨かれていくのです。
できるだけ若いうちにとことん悩み、落ち込む力を養う。
人生をタフにいきていくためには、若いうちに「うじうじする時間」が
必要じゃないでしょうか。
(by まつおっち)
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■コメント
仕事中に覗いています。
悩める時間が「納得いくまでとる」事が出来るのは悩んでいる間も食べていけるからでしょうね。
だれかが食べさせてくれるから・・・。
お腹が減ったら、なぜか財布に入っているお金を使ってコンビニにでも行き、お菓子でも買えばよい・・・。
悩む時間もうじうじする時間もすべて期限付です。時間が来たら何かをしなければなりません。自分で生きていこうとするのなら。
皆さんのお話を読んでいて、日本は豊かだなーと感慨深いです。
このような豊かな日本を敗戦から作ってきた老人達に感謝です。
投稿者: 通りすがりのさぼりや | 2006年3月 1日 16:59
通りすがりのさぼりやさん、コメントありがとうございました。
日本は本当に豊かな国だなと最近特に実感しています。おっしゃるとおり、戦後の復興に尽力された先輩たちには大感謝です。
平凡ながら、平和で健康な毎日が送れるだけで本当にありがたいと思います。
「あなたの夢はなんですか」
「私の夢は、大人になるまで生きることです。」
これは、フィリピンにかって存在したスモーキーマウンテン(ゴミ処理場)で、ゴミを拾って生活していた子供の答えだそうですが、地球には、生きること以上の夢を持てない子供たちもたくさんいることを考えると、日本人は、今の日本がどれだけ恵まれているかをあまりに軽く見すぎています。
でも、若いうちはこの平凡な日常のありがたさが、なかなか分からないんですよね。生きることに苦労しない日本に生まれたことで、逆に、生きる以上の意味を探そうとせざるを得ない。それで悩み、落ち込む。
(物質的な)豊かさ=幸福でないのは、前頭葉を発達させすぎた人間だけが抱える問題じゃないでしょうか。
通りすがりさんがおっしゃるとおり、確かに、すべては期限付きです。人生は短い。人間、一度はとことん悩んで落ち込むべきですが、ずっと悩んでいるだけの人生はやはり不幸です。いつかは生きる意義を見出し、幸福な人生を作っていって欲しいですよね。
投稿者: 松尾順 | 2006年3月 1日 18:15