2006年02月03日 |
(by まつおっち)競争するインド人、競争を忘れた日本人 |
Global Eyes |
(by まつおっち)
インドには、強固な階級制度である「カースト」があることは、
ご存知かと思います。
ただ、ビジネスにおいては、カーストの壁は消えつつあるそうです。
つまり、優秀であれば、たとえ下層階級に属している人であっても、
大企業のトップになることは夢ではない。
「アメリカン・ドリーム」ならぬ、「インディアン・ドリーム」ですね。
初等教育、いわゆる小学校への進学率は50%ですが、
一流高校、大学への受験競争は熾烈を極めます。
しかし、がんばれば上に行けるということで、
親族、あるいは村を挙げて、優秀な子どもを応援するそうです。
もちろん、社会全体で見れば階級制度は根強いものがありますし、
厳然とした貧富の差があります。
しかし、ビジネスにおいては「下克上」が可能であり、
優れた教育を受けるための激しい競争が優秀な頭脳を
生み出し、インドの成長を促していることは間違いありません。
一方、日本では、競争を極力避ける教育方針が採られてきました。
このことが、全般的な学力低下につながった可能性がありますが、
それよりも問題な点は、社会階層が固定化してしまうことでしょう。
日本では明確な階級制度はありませんが、
「下流社会」という本がベストセラーになったことでわかるように、
「収入格差」、あるいは「希望格差」による実質的な階級分化が
進んでいます。
そして、競争を忘れた日本人は、上を目指すことを望まないため、
現在下流階層にいる人々はそのままその階層に止まり続ける
ことになります。(豊かな上流階層は、潤沢なお金をつぎ込み、
相応の教育を子弟に施すことができるので、やはり上流に
止まり続けます)
以上は、インドの大手IT企業の社外取締役を5年ほど務めて
すっかりインド通になった、榊原英資氏の話から拾ったものです。
実際、日本の教育はなんとかしないとまずいと思います。
やはり、教育にも適度な競争原理を働かせることが
必要なんじゃないでしょうか。
そういえば、私のいとこのだんなさんはインド人です。
日本で働いています。
来日2年ほどで日本語ペラペラになっていたので、
その学習能力の高さに驚いたことを覚えています。
(by まつおっち)
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■コメント
「がんばれば上に行けるということで、優秀な子どもを応援する」という点ですが、インドや中国のような人口が多い途上国の場合、下層民と上流階級の所得格差が非常に激しいわけです。特に下に貧困層を抱えてますよね。中国も内陸部に貧しい地域を抱えている。その格差が、「がんばれば報われる、一人ヒーローが出れば一族が豊かになれる」というマインドを生んでいます。
日本では、確かに所得格差ができつつあるといっても、特に下の層の年収が、途上国に比べればずっと高い。それに、低所得層であっても、機会そのものはかなり平等です。子どもの数を減らしているので、一人あたりの教育費は親の所得には比例せずに、比較的潤沢だし、奨学金や公立学校など、低コストで学べるしくみもあります。東大入学者の親世帯年収の中に閉める、低所得者の割合は、長いこと大きくは変わっていません。
ということは、積極的に競争しようという動機が生まれにくいということであって、そういう日本の学校に、いわゆる「競争」を持ち込んでも、結局実質的な意味がない競争を強いることにしかなりません。こういう社会状況が子どもたちに投影した結果が競争を好まないという状況なんだと思います。
そういう成熟社会の中で、子どもを伸ばして行くには、「誰かと競争させる」というメカニズムではなく、「自分と競争させる」ということを学ばせる必要があります。実際、松井やイチロー、また音楽やダンスで成功している若い世代の声を聞くと、「誰かと競争して勝ったからいまの自分がある」という人はほとんどいない。多くが「自分との競争」によって自分を成長させています。ちなみに、僕自身も「誰かと競争」したことはほとんどないし。
その意味で、日本のいまの教育は、半分は成功しているのですね、ただ、「自分と競争」できる子どもを育てる部分には、ノウハウがない。たぶん欠けているのは、そこなんじゃないかと思います。
投稿者: paco@知恵市場主宰 | 2006年2月 3日 19:48
まつおっち様
Blog/Writersの一員のねもけん/根本です。
今回のアップを読ませていただいて、自分がインドによく行っていたときを思い出しました。
1997?1999年頃の話なのですが、前に務めていた電気通信関連の会社の仕事でよく出張にいってました。
そこで気づいたことなのですが、確かに親達の子供の教育にかける費用(これをxxx係数とでも呼ぶのでしょうか!?)の収入に対する割合がかなり高かったように記憶しています。
現地の会社の友人と話してみると、『能力が高ければ、カーストを超えてインディアン・ドリーム?を達成できるから!』のように言っていたと思います。
あれからもう何年も経過していますが、自分もアメリカ西海岸のベンチャー企業や某チップメーカーで勤務していましたが、経営陣TOP、あるいはそれに近いメンバーでもインドの方が非常に多いです。
日本の会社と違ってアメリカの会社の経営陣の報酬はケタ違いですから、まさにインディアン・ドリームだと思います。
日本では競争を忘れてしまった・・・とありますが、本当にそうだと思います。就職活動をしている若者達と直接話す機会を持っていませんが、上のようなインディアンドリームといいますか、アメリカンドリームとまではいかなくても、日本でサラリーマンをやっていても、大成功するチャンスがあるんだ!ということを知らない人が多いのでは?と思うのです。
たまたま私は外資系の道を歩むことになりましたが、ストックオプションその他で通常のサラリーマンが一生かかって稼ぐ金額を数年で稼ぐ人もいます。
そのような世界があることを若い人が知れば、もっとやる気がでるのではないか?と感じている今日この頃です。
そんなことを伝えようと私のブログも書いていたりします・・・
投稿者: ねもけん/根本 健二 | 2006年2月 7日 16:04