2006年03月21日

(by 塩手勝久) 生ごみの資源循環に自らが関わる

Environmental Eyes

DSC05503.JPG 生ごみ処理機を撤去して、資源循環はどうなったんだ・・?という部分を先に整理してしまいます。環境マネジメント担当というのは、案外泥臭い仕事なんだということがよく分かってもらえるはずです。社内では、環境マネジメント担当ではなく「ごみの男、塩手」としての印象の方が間違いなく強かったと思います。右の写真は、2日前提携農家の堆肥場に自ら運んで投入した生ごみです。(リンゴが多いのは、「リンゴ湯」というサービスを提供している時期的なもの)


 ということで、今の軽井沢での生ごみ資源循環についてお話しします。

■パートナー探しから

 生ごみ処理機を断念する代わりの手段を早々に確立せねばなりません。機器撤去の交渉を待って時間をかけていてはせっかく資源化率向上という成果が出て、社内のモチベーションが上がってきているのを低下させてしまうことを最も懸念しました。そのため、代わりに異なる機器導入ということは撤去の問題や費用的な問題もあり当面選択肢に入れる訳にはいきません・・ 

 そこで、代替手段は共同で資源循環の輪を構築してくれるパートナー探しをすることにしました。ちょうど、家畜排泄物処理法が施行され2004年11月までに家畜排泄物処理施設を整備し、排泄物を適正に処理することが義務づけらている次期でもあり、近隣の地域では多くの堆肥化施設が作られていました。単に、法対策だけでなくきちんと資源循環をしているところと連携できたら・・と思い、パートナー探しを始めることにしました。

 同時に、複数の廃棄物処理業者に相談を持ちかけ、情報収集や新しい連携方法の模索も進め、いち早く資源循環の輪を再構築することを急ぎました。


■自ら資源循環に関わることに

 いろんな方向から情報収集をしていくうちに、運良く地域のNPOから情報を得ることができました。きちんと良質な堆肥を作り高原野菜を作っているということでした。さっそくその酪農家の方に相談にいくことにしました。互いを理解しあうためにいろいろと話していくうちにとにかくやってみよう!ということになりました。ここでのポイントは、法的な問題等もあり運搬は自分でやらねばならないということでした。生ごみを自ら運んで、酪農家の堆肥化施設に投入するということなのです。

taihika.JPG 右の写真が、当社のホテルからちょうど20kmほど離れた北軽井沢の田中牧場さんの堆肥化施設です。ここの生ごみを自ら運びこむということで、またまたハードルは採算が合うかどうかでした。運搬作業の人件費・車代・施設の電気代の一部負担を今の廃棄物処理費だけで捻出はどうやっても難しいという計算になり悩みました。そこで、一緒に堆肥化組合に入ってその堆肥を高原野菜の育成に利用している農家さんと野菜の仕入れ価格等の話も必然的にはじめました。

 農家さんにもメリットがある価格でも、なんと市場から仕入れている野菜の半値で済むということが分かりました。それは、自分で運ぶということで運賃がかからないことが大きいからなのですが(^^; ということで、生ごみを運んだ帰りに野菜を運んで帰れば、野菜の仕入れ価格差分の原資が捻出できることになります。仕入れ担当者といろいろとシミュレーションをした結果、なんとか採算が合うラインが出てきたのです。
 
 結果として、自ら生ごみを運び、それが処理された堆肥を使った高原野菜をまた自ら運搬し、ホテル提供するということで、資源循環の輪に直接関与することになったのです。これのメリットは、目のとどく範囲で循環ができたことでした。また、生ごみの異物混入は永遠の課題(?)なので、常にチェックできる体制は重要なのです。

 ということで、不幸中の幸いというか背水の陣で臨んだことでうまくブレイクスルーできたのです。(^^; 終わってみればホッとしたものですが、当時は必死でした。こういったことが環境マネジメント担当者の仕事でもあります。私はとても楽しいのですが、生ごみにまみれる泥臭い作業なので、そこにやりがいを見いだせない人には実際なかなか難しい部分もあったりします。

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  塩手勝久  (株)星野リゾート
    環境マネジメント担当
   zero@hoshinoresort.com
 「星野リゾートの環境への取組み
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投稿者 writers 23:57 | コメント (0) | トラックバック (0)

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