2006年04月17日

(by Hideki - かりん) 診断・自閉症

Life Design

いよいよマリオの学園生活スタート!

昨日はその第一歩目の入学式でした。マリオは。。。ボイコット(汗

生徒に先生に父兄と、何十人もの人がひしめく、その雰囲気は、まだまだしんどかった
らしく、2Fの教室から降りてこようとはしませんでした。なんとか、新入生だけでの
記念写真はとりましたが、その後の新入生の歓迎食事会も、もちこんだ弁当を早弁して
早々に退散。まあ、ぼちぼちと慣れていくしかないかな。1年生のクラスは7人。でも、
みんな表情も明るく、いきいきとしているので、雰囲気もよく、のびのびとやれそうな
感じです。
 …というか、マリオが問題を引き起こす張本人になる候補No1なんですけどね。

そんなわけで、入学式はネタになることもなく終了。


ついで、本日は学園の指定の病院に、就学前の診断をうけにいきました。

元来この学園としては障害のタイプ・判定・特定化にはあまりこだわらず、それよりも
生徒個々の状況にあわせて教育していくという姿勢をとっているのですが、
  →過去ログ参照:【教育が意味するもの】
    
一方で生徒への医学的対処をきちんとしていくためにも、契約している臨床医の診断を
うけておく必要があるというわけなんです。

実は、マリオはいままでマリアンナのようなカウンセリングはうけてきましたが、こう
いった「診断」をうけることはしてきませんでした。それは、私ら自身これ以上に判定
をうけてどうこうしようとするものでも無かったから、あえて受ける必要を感じてこな
かったからです。

ただ、今までマリオとやってきて、自閉症児とのつきあい方もそこそこ分かってきたわ
けだし、ここでどんな判定結果がでても私達もゆるがないでしょうし、良い機会だとも
思っていました。

一方で、みなさんのブログなどを拝見するに、同じ自閉症でもいろんなタイプがあると
のことで、マリオがどんなタイプかも今回の診断の結果でわかるだろうと。


午後の遅くに帰宅するのを嫌うマリオですので、予約は朝9時のコース。通勤ラッシュ
があるので、家を6時45分に出発…それでも病院着いたのはぎりぎりでした。

マリオは別室で判定テスト。私達夫婦はカウンセラーと面談。その後、そのテスト結果
をうけて、先生からの説明をうけるという流れで診断はすすみました。

診断の結果は…「ひとことで言えば、まあ自閉症です」

なるほど、やっぱり。。。という感じ。

判定テストはWISCIIIというもの。言語性IQと動作性IQという2つの視点から、
知能をはかり、総合判定をする仕組みのようです。言語性IQというのは、知識や理解
そして記憶などの力を調べるもの。動作性IQは、パズルや迷路、画像などから全体を
みる力を調べるもののようです。マリオは動作性IQはそこそこで言語性IQが極端に
低いという結果でした。

「全IQの数値をみれば知的障害だが、動作性IQが高いということからそれではない」

「この結果をみると、アスペルガーではなく高機能自閉症ですね」

私は、アスペと高機能は同じようなものだと思ってたので、この言葉は意外だった。

先生の説明によると、高機能自閉症・アスペルガーは別のもので、高機能自閉症は上記
の動作性IQ>言語性IQの症状を示すとのことでした。アスペルガーはその逆で言語
性IQ>動作性IQ。症状も高機能とアスペは全く逆らしいのです。

アスペは言葉の上で障害はないか軽微。知能も高くぱっと見た目は障害と分かりにくい
子も多い。ただ、こだわりが強く注意の視点(着眼点)が変で、対人関係に問題がある
点では同じ。アスペは対人上は奇異に、高機能は孤立に向かうとのこと。

マリオは、アスペではなく高機能自閉症…それも、知障も若干入っている。

そういう診断結果だったわけです。

そして、今後のポイントとしては、一言でいえばソーシャルスキルを上げること。
それも「行動しよう」とする気持ち…「非言語ソーシャルスキル」と
それを「言葉」を通じて行う…「言語的ソーシャルスキル」という
両面でとらえることだとのことでした。

たとえば、

・朝あったら「挨拶をする」という、行動をおこそうとすること
・そしてそれを「おはようございます」という言葉にあらわすこと

・相手の気持ちをさっして、相手をいやな気持ちにさせないようにしようとすること
・相手の言葉の中から相手の気持ちを読み取ること

マリオの場合には、「対話」する中で、「正確」な言葉使いと、「適切」な発言を導く
ようにしていくと良いという話が先生からありました。

そのお話は、私達自身どちらかというと自然体で接してきただけに、殊更に意識した訳
でもなかったので、「なるほど…」と反省と納得をしつつも、少々難しいことにも感じ
ました。

そこで

「えっと先生、いままで私達はできるかぎりマリオに無理強いすることはせず、自然な
ままで接するようにしてきたのですが、これからはちょっと変えなきゃいけないのでしょ
うか?」

そう私が質問したところ、その言葉を半分さえぎるかのように先生が、

「まず、大事なことは、おおきな大方針を立てることです。
 それは【楽しいこと】、そして【わかること】

「たとえるなら、認知症の老人の話。往々にして晩御飯がおわった直後に、ご飯を食べ
たことを忘れたしまった人が、『ごはんはまだか?』と聞いてくることがあります。
そんなときに『ごはんはさっき食べたでしょ!』とするのは、間違いです」

「この場合は、『そうだね、ごはんにしようね』と返す。そうすれば、納得するでしょ
 そして、すぐにそのことを忘れてしまうから、それで良いんですよ」

結局は、やはり無理はさせちゃいけない、ということ、なんですね

ただし

「だからといって、【何もしない】ということではないですよ。そこは間違えちゃいけ
ない。課題はしっかりと意識してなきゃ為しえないのです。その上で【うまく導くこと】

この先生、なんともお話が好きな方でした。でも、すごく納得ができました。

そうこうしているうちに、戸の外からマリオの大きな声が

「なあ、まだなのか!?」

ふと時計をみると、時間はすでに12時。
マリオは外で1時間も待っていたのでした。

これはまずいと、面談はここで終了となりました。

マリオ:診断・自閉症。

ただ、その診断結果ではなく、その結果にあわせた「適切な方策」の方向性をきけたと
いう点で、とても意義ある診断でした

投稿者 writers 18:57 | コメント (0) | トラックバック (1)

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