2006年07月20日 |
(by まつおっち)個人によるグローバリゼーション(1) |
Global Eyes |
(by まつおっち)
最近話題のビジネス書、
「フラット化する世界」(上・下)
(トーマスフリードマン著、日本経済新聞社)
>上巻
>下巻
はお読みになりましたか。
この本は昨年、欧米のエグゼクティブたちに最も読まれた本の
ひとつだそうです。
私も早速買いましたが、まだ積読状態です・・・(⌒o⌒;
しかし、この本のキモは、私が先日参加した講演の中で、
一橋大学教授の一條和生先生が解説してくれましたので
ご紹介したいと思います。
この本では、「グローバリゼーション」を
次の3つの段階でとらえているそうです。
・国によるグローバリゼーション
・企業によるグローバリゼーション
・個人によるグローバリゼーション
国によるグローバリゼーションは、
コロンブスの新大陸(米国)発見の年、
つまり1492年から1800年くらいまでの時代。
スペイン、オランダ、ポルトガルといった国々が
世界に乗り出し、植民地化を進めた。まさに、
国による世界進出ですね。
企業によるグローバリゼーションは、
1800年?2000年までの時代。
イギリスの産業革命による工業化以来、
資本主義下の企業が台頭。
新市場、あるいは生産拠点を求めて世界に乗り出した
企業による世界進出です。
そして、個人によるグローバリゼーションは、
2000年に始まっています。
2000年は、「Google」が表舞台に登場し、
インターネットが社会やビジネスのあり方を
根本的に変えてしまう可能性を予感させた年です。
Googleのリスティング広告、また各種アフィリエイト広告
の仕組みは、貧困に苦しむ発展途上国の一個人が
世界を相手に稼ぐことのできる機会を提供しています。
(アフィリエイトで彼らが手にする、わずか数セント、数ドル
のお金が、彼らの国ではどれだけの価値を持つか、容易に想像
できますよね)
また、米国人の所得税の申請書作成業務は、
相対的にコストの安いインドに流れています。
ITシステム開発に関わるエンジニアたちの仕事も同様に、
インド在住のエンジニアが奪いつつある。
モノの生産拠点としては、低コストの膨大な労働力を抱える
中国がダントツ。
インターネットの浸透によって、時空を超えて業務プロセス
(研究開発→生産→販売・マーケティング→物流と流れる
バリューチェーン)が成立するようになったわけです。
ただ、日本では、この大きなパラダイムチェンジの脅威を
十分に実感していないようです。
言語や文化の壁が、「有効」に機能しているのでしょう。
私が独立前、プロジェクトマネージャーとして働いていた
システム開発のベンチャー企業では、ロシアに開発拠点を
置いていました。
確かに、英語ベースのソフトウェアについては、
ロシア人の優秀なエンジニアによって低コストで開発が
できました。
しかし、そのソフトの販売先は日本です。
日本語化(ローカリゼーション)のためのコストが別途
必要となり、結果的にロシアの開発拠点の高生産性が
あまり活かせていませんでした。
しかし、遅かれ早かれ、日本もまた、
「個人によるグローバリゼーション」の波に
丸ごと飲み込まれてしまうのは間違いありません。
このような状況で、欧米や日本の企業、あるいは個人は
どこに競争力の源泉を求めるべきなのでしょうか?
これについては明日に回します。(^-^)
(by まつおっち)
*マインドリーディングブログに掲載したものと同一内容です。
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