2006年10月11日 |
(by まつおっち)生体認証の負の側面 |
Global Eyes |
(by まつおっち)
みずほ銀行のATMに行くと、最近
見慣れない装置が操作画面のそばにありますよね。
(他の銀行でも、似たような装置を見かけます)
最近といっても、春先くらいには設置されていましたけど。
どうやら、日立製の「指静脈認証装置」のようです。
すでに使えるのか、
それとも利用開始を待っているのかよくわかりません。
通常の利用には差し支えないものの、
わけのわからない装置をいきなり設置しておいて、
なんの説明もないのは銀行らしい「不親切さ」ですね。
さて、上記のような装置は、いわゆる
「生体認証」
の仕組みですね。
一人ひとりで異なるパターンを持つ人体上の特徴を
本人認証のための「パスワード」として利用するものです。
生体認証に使う特徴として古典的なのは「指紋」ですが、
日立の装置は「指静脈」ですし、「手のひら静脈」を
使う銀行もあります。
映画なんかでよく見ますが、
金庫やサーバールームなどへの入室に使うのは
「眼球の虹彩」が多いですよね。
この生体認証、基本的に偽造が困難で、
また本人しか持ち歩けない(体の一部なので)という点で、
パスワードよりも本人認証が確実にできるというメリットが
あります。
近年、悪質な偽造や詐欺、盗難が相次いでいて、
銀行としては「預金者保護」のためには、
「生体認証」を導入するしかないという判断なんでしょう。
ただ気になるのは、生体認証のメリットのみが強調されて、
その負の側面についての情報があまり伝わってこないことです。
専門家ではないので体系的な議論はできませんが、
最低でも、3点、生体認証導入に伴って解決すべき課題が
思い浮かびます。
1.万が一偽造されてしまったらどうしましょ?
困難とは言え、偽造は不可能ではありません。
生体認証に使われる人体上の特徴は唯一無二であるために、
偽造されてしまうと、逆に手の打ちようがありません。
従来のパスワードなら、すぐに変更することで対応
できますが、生体認証ではそれができないわけです。
そういえば、映画「マイノリティレポート」では、
主演トムクルーズの眼球をくりぬいて棒に刺し、
セキュリティを突破してましたね。
2.身体障害者の方はどうすればいい?
何らかの理由で指や手がない方への対応はどうするので
しょうか。従来のパスワードも併用できるのなら、
そもそも生体認証の導入の価値がさがりますよね。
3.外出が大変な高齢者の方はどうすればいい?
寝たきり、あるいはそうでなくても足腰が弱って外出が
大変なお年寄りは、家族や、信頼できる介護者の方に
通帳とカードを預けて、お金の引き出し・振込みなどを
お願いしている人が多いと思います。
生体認証で本人しかお金をおろせないとなったら、
上記のような高齢者はどうしたらいいんでしょうか?
もちろん、以上のような課題に対する解決策を
いろいろと考えられているんだと思います。
ただ、生体認証にかかわる
・メリット
・デメリット
・対応策
といったことを対外的にきちんと説明して欲しいですよね。
金融業界もいまだ消費者不在の自己中心的思考が強いように
思います。
(by まつおっち)
*当内容は、マインドリーディングブログ&メルマガと同時掲載です。
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