2006年12月03日 |
(by まつおっち)「好み」を磨く |
Life Design |
(by まつおっち)
将棋の羽生名人、
「難しい局面で次の手はどうやって決めるんですか?」
と聞かれて、
「最後は、自分の‘好み’で決めますね」
とあっさりと答えています。
たとえ羽生名人であったとしても、
100%確実に勝てる次の手を予測することはできません。
将来出現するかもしれない超高性能コンピュータなら
あらゆる打ち手をシミュレーションして、確実な手を選択
できるようになるのかも知れませんが・・・
生身の人間である棋士が、限られた持ち時間の中で
いかに高速で考えたとしても最後には複数の選択肢が残る。
その中からどの手を選ぶのかは、自分がそれを好きかどうか
で決めるしかない。
先ほどの質問は、NHK「プロフェショナル 仕事の流儀」で
司会の茂木健一郎さんが投げかけたものですが、
羽生名人の回答に対して、
「‘好み’とは、価値観のことですよね」
と返していました。
「価値観」とは、何を選び取るかという意思決定の基準、「拠りどころ」です。
ただ、「価値観」は、自分の内側にある基準である点が重要です。
私たちは、法律やマナー、常識といった自分の外側にある基準に
沿って意思決定をすることもあります。
また、論理的につきつめて考えれば、
正しい決定はこれしかないということもあります。
このような外的な基準、あるいは論理的思考で決めることが
できる状況では「価値観」はほとんど不要ですね。
好き、嫌いを云々するのは無意味です。だれにとっても同じ
答えになるわけですから。
しかし、人生においては、しばしば外的基準や論理的思考では
100%の正解が導けない場面が発生します。
・どの学校に行くべきか
・どの会社に入るべきか
・どんな職業を選択すべきか
・今つきあっている人と結婚すべきか
・持ち家を建てるべきかどうか
もちろん、上記のような場面においても、
外的基準や論理的思考は適用可能ですし、
またある程度はそうした方がいいでしょう。
しかし、最終的に選択した結果が
自分にとって幸せをもたらしてくれるかどうか
は結局、自分の「好み」の問題であるために、
答えは一人ひとり違ってきます。
陳腐な例ですが、社会的なイメージがいいという外的基準
だけで選んだ大企業に入社した結果、安定を重視し、
変化を避ける保守的な企業風土に体質が合わず苦労する、
とうのは自らの「好み」を考慮しなかったためにおきた悲劇
でしょう。
だからこそ、茂木さんも言ってますが、
「好み」を磨く、つまり「価値観」を磨くことが必要なのです。
具体的には、
「自分は何が好きなのか」
「何をしていると楽しいのか」
「自分はどうありたいのか」
といったことを時々考えてみるということです。
自分の「好み」、「価値観」が何かを自分自身できちんと知っておく
というのは結構難しいものですよ。
(相応の年になると、ある程度自然にわかってきますけどね・・・)
でも、自分の「好み」「価値観」が自覚できていれば、
難しい意思決定の場面において迷いすぎることがありません。
自分が決めた結果がうまくいくかどうかはわからないにしても、
判断したことに対しては、後悔をすることがありません。
なによりも、「軸」がぶれない判断ができると思います。
(by まつおっち)
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