2007年03月24日 |
(by paco)Salyuのコンサートに行ってきた |
Life Design |
(by paco)今年の年頭のあいさつで音楽に時間を使いたいという話をしたのですが、
そのひとつとして、コンサートに行こう!というのがあります。
で、ちょっと前になってしまったんですが、2月末、渋谷C.C.レモンホールでおこなわれたSalyuのコンサートに行ってきました。
C.C.レモンホールってどこ?という人が多いような気がするんですが、渋谷公会堂のことです。渋谷区がいわゆる命名権というのを売却して、その資金で公会堂ホールを改装したのですね。改装の程度はあまり大きくはないものの、シートが新しくなり、ホールの壁は音響を考えたものに張り替えられ、外観もすこしかっこよくなり、ということで、何もかも古かった渋谷公会堂が、今っぽいホールとしてほどよくリニュアルしたという感じです。全面的に建て替えるより、低コストでできるこういった改装は、自治体にとっても企業にとってもユーザにとっても環境面から見ても、いちばんいい方法でしょうね。
で、Salyuって何?という人も多いと思います。横文字ですが、バンド名ではありません、外人でもありません、日本人の女性シンガーです。デビューはけっこう古く、リリィ・シュシュという名前で「呼吸」というインディーズ版を出したのが2000年。このアルバムは岩井俊二監督の映画「リリィ・シュシュのすべて」で全面的にフィーチャーされています。僕自身はこの頃からのファンだったのですが、その後、音楽活動は実質休止状態。この頃の彼女の歌は、ウィスパーボイスのゆったりした曲で、美しいけれど、不思議な、一般受けはしなさそうな音楽でした。でも心に刺さるような、ピアノ線を思わせる楽曲が好きでした。
このまま消えてしまうのかと思われた2004年、ラップグループ「リップスライム」のIlmari(イルマリ)とのデュエット「Valon」(Ilmari×Salyu名義)を発表、これがまた美しい、かつ未来感のある曲で、感動させてくれました。その後、この曲のSalyuソロバージョン「Valon-1」でついにメジャーデビュー。評価は一気に高まるも、一般に知られる存在になってきたのは、去年2006年から。シングル曲を中心に発表し、1曲1曲を確実にファンに届ける手法で、リリィ・シュシュ以来のファン層から確実に広げていき、昨年はコンスタントにシングルとアルバムを発表して、ついにメジャー感のあるアーティストになってきました。
去年は、Mr.Childrenのリーダー桜井和寿らと「バンク・バンド」も結成し、桜井とのデュエット「to U」がスマッシュヒット。ミスチルのファンにも知られるようになって、存在感が増しました。去年後半からは、作詞に一青窈が参加して、楽曲に厚みが加わったことも大きいかな。Salyuは基本的にシンガーで、少女時代には合唱団で活躍していたという歌唱力と、ウィスパーボイスからパワーのある声まで自在に味付けを変えるうまさが特徴。一見普通に歌っているようにきこえても、自分でカラオケを歌ってみると、俄然、彼女のうまさやテクニックを実感するという感じ。それと、シングル曲のPV(プロモーションビデオ)がとってもシュールなのも好きだね?。
2月に行ったコンサートは、年始に発表したセカンドアルバム「Landmark」を全曲歌うというわかりやすい構成で、最近のライブとはまったく違って、最小構成のバンドをバックに、淡々と歌っていくコンサートでした。歌い手としての自分に離れていても、舞台に立つエンターテイナーとしての自分にはなれていないという感じで、MC(しゃべり)もとつとつとしているし、1階席の観客は立っていたものの、うしろや2階席は座りながらじっくり聞いていたという感じで、本当に聴かせるコンサートでした。ただ、最近は、ライブで本当には歌わない(歌えない)アーティストが増えている中で、全曲きっちり歌っていたし、声の張りや美しさはCDで聞く以上のパワー。ルックスは普通だし、ビジュアルで売っているわけでもないし、それでも歌を聴くといいなあと思えるのは、本当に貴重。歌を歌うために生まれてきた人なんだなあと感じさせました。ちなみにSalyuは基本的にシンガーなので、作詞作曲はほとんどしていません。
写真は、六兼屋の僕のスタジオに貼ってあるSalyuのポスター、コンサートのプログラムとして売られていた、手作りの絵本。全ページ彼女のオリジナルのイラストレーションで、穴が開いて次のページが見えていたりという力作。一緒に映っているのは、同じくコンサートグッズのストラップ。
Salyuのプロデューサーはミスチルやサザンを育てたことでも知られる小林武史で(My Little Loverは小林と妻のakkoの夫婦ユニット、現在はakkoのソロユニット)、小林武史は事務所で膨大な数の新人候補のデモビデオをぼけーっと見ていて、彼女を発掘したというからさすが。でもその時、小林は映像だけ見ていて、音は切っていたんだって。それでもこういう逸材を発掘し、育てられるというのは本当にすごい、すごすぎる。いつか、会ってみたい人のひとりですね。ちなみに小林武史はミスチルの桜井や教授こと坂本龍一らと、「ミュージシャンが環境に貢献する」を狙ったエコファンド「ap Bank」を設立。「ap bankフェス」(毎年夏に、妻恋で開催)をやったり、「ap Bang」というライブホールイベントを仕掛けるなど、音楽を通じてエコを伝える活動を精力的に行っています。
ところで、Salyuの曲ですが、これまでの曲の中では、やっぱり「Tower」が一番好きかな?。なにげでけっこうエッチな歌詞がじわっと来ます。一青窈って、外観と違って、といっていいのかどうかわからないけど、女をじんわり伝える詞を書く人だね?。「風に乗る船」「name」「夜の海 遠い出会いに」「プラットホーム」なんかも好きです。
「Terminal」、ぜひ聞いてみてくださいませ。
http://www.salyu.jp/
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■コメント
有料の方ではなぜ書き込めないのですが、関心をもって 読んでいます。4月15日にはイベントで福井の小浜市に辻信一さんが来ます
投稿者: ikeo | 2007年3月26日 12:40
Terminal、早速アマゾン中古で買ってみた。
なかなかいい感じ!
こうして誰かに紹介されないと、一生知らないままで終わる巣晴らしいアーティストがたくさんいるんだろうなと、最近つくづく思います!
投稿者: 松尾順 | 2007年3月29日 00:16
●ikeoさん、どうも。コメントの公開機能の使いかがに習熟してなくて、公開が遅れました。今後はすぐに反映されると思います。
●まつおさん、いいでしょう?salyu。最初は軽く、ウィスパー系の声かなと思っていると、どうしてなかなか表現力がすごいんですよ。楽曲も、なかなかいいし。YUIもいい声してるよ、YUIはまもなくセカンドアルバム発売ぢゃ。
投稿者: paco@知恵市場 | 2007年4月 1日 11:10