2007年09月29日

(by paco) ミャンマー事件の福田さんの対応

Global Eyes

(by paco)ミャンマーで、カメラマンが撃たれて死亡しました。とても悲しいことです。

報道によれば、デモ隊の鎮圧に出動した軍が、カメラマンを至近距離で売ったことがわかっていて、これについて、誕生したばかりの福田内閣はミャンマー政府に特使まで送って強い抗議と制裁措置の検討をしているということですが……。

もちろん、これはとてもまっとうな反応でいいことなんですが、思い出すのは、2004年にイラクで拉致された日本人3人への「自己責任」バッシングですね。このバッシングの時に官房長官だったのが確か今の福田首相で、小泉首相を支えて、拉致された3人にたいして、ずいぶん厳しいことを言い続けた。

もちろん、今回のミャンマーカメラマン殺害事件とは、かなり状況は違っています。

(1)イラク事件では3人は人質で生きていて、今回はすでに死亡している。つまり救出の必要がない。
(2)イラクより、今回のミャンマーの方が、政府の渡航禁止の規制がゆるい。
(3)事件の加害者が、前回は反政府グループ、今回は政府組織。
(4)イラク政府は実質的に機能していなかったのにたいして、ミャンマーは強権を握った政府

そんなわけで、福田内閣は珍しくかなり強気の対応をしているわけですが、被害にあった人の立場は、本質的に違いはありません。

危険な地域に、自分の心情に従ってはいり、自分のみを政府に守ってほしいとは期待せずに、結果的に被害に遭っている。ただ、被害に遭うことで、その地域の産業や問題点を浮き彫りにしたという点ではどちらも同じだし、政府の対応の如何にかかわらず、人は心情にしたがって危険な地域に入る権利があるということも同じ。

実は、今回、中日新聞の記者がミャンマー政府に拘束されているという情報もあって、これなどはイラク事件の時と変らない構図なのではないのかな。特使を派遣して救出に当ったら、中日新聞の記者には救出費用を請求するんだろうか。死亡したカメラマンの遺体を日本に移送するときに、費用を遺族に請求するんだろうか。

亡くなったカメラマンは「そこに、誰かが行かなければならない」が口癖で、いつも危険な場所に真っ先に飛び込んでいった人、とのこと。前回自己責任論をぶちあげた人は、今回も自己責任で死者をムチ打てるんだろうか? 首相になった福田さんは?

僕自身は、危険地域に飛び込む人を、自己責任などという言葉で否定するなんて、とてもできないけれど。尊敬すべきすごい人たちなのにね。

投稿者 paco 23:45 | コメント (0) | トラックバック (0)

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