2008年05月16日

(by paco)ASの就職

Life Design

(by paco) 今日は渋谷の小さなデザイン会社(といってもデザイン会社としては中堅規模なんですが)に行って、ここに就職(といってもまだ正式採用ではないのですが)したASさんと、Mタクさんに会ってきました。

ASさんやMたくさんはどう思っているかわからないけど、僕は彼女の就職プロセスは、僕が彼女に対してLife Design Dialogueとしていろいろ話して、その結果としてこの会社に就職するという結果になって、これはひとつの成果だよな?と思っています。ま、要するに、僕としては、今日はLife Design Dialogueについて、ちゃんとひとつ結果を出したじゃん、と達成感を感じられた気分なので、ウレピ?日だったわけです。

と、もって回った言い方をしていますが、こういうまどろっこしい表現をしているのにはもちろんわけがあって、Life Design Dialogueというのは、クライアントのリクエストで始まるわけですが、基本は僕からのお節介なわけです。いろいろ話を聞くことが優先で、こちらからあれこれ指示を出すようなことは基本的にしていないのですが、こういうスタイルをとっているのも、クライアントは自分の人生を自分で切りひらくべきだと考えているからで、さらに言えば、僕が多少関与して、クライアントの一歩が踏み出せたとしても、クライアント本人から見れば、「これはpacoさんに言われたからそうしたわけじゃなく、もともと自分が決めたことなんだ」と感じられるのが、理想です。つまり、どこまでも僕は黒子であって、僕が介在したこと自体忘れているぐらいが、本来あるべき状態だと考えている、わけです。

Life Design Dialogueをけっこうたくさんの人と行っているのですが、その結果として何らかの「成果」がでたとしても、それを僕が書くのは、違うよな、と思うわけで、成果を自慢するようになったらおしまいだ、と。これは、自分自身のことをぶっちゃけ手くれるクライアントに対する、礼儀だと僕は思っています。

さてさて、前置きはこのぐらいにして、今日会ってきたASさんは、美大のデザイン科在学中からのおつきあいで、彼女なりのデザイン活動を学生時代からずっと見てきて、ある部分ともに活動してきた中でした。卒業を前にして、彼女は悩んでいて、ニュージーランドにホームステイに行って、自然と共に生きる生活を体験したり、農業研修を受けたり、という行動の中に、今の資本主義社会が抱える矛盾を、自分なりにどう受け止めたらいいのか、決着がついていない、という感じでした。

感受性の強い人だし、環境問題にも関心が高く、どうすればいいんだろう?と考えるほど、資本主義社会にはまって、それに手を貸すことは、環境悪化を加速する側に回っているんじゃないか、という考えになったとしても、まったく不思議ではありません。というか、こういう感覚を持っていないとしたら、もっていない「一般の人たち」の方がよほど鈍感なのです。

僕は、彼女のデザインセンスを高く評価してきたし、きちんと仕事を覚えれば、デザインでちゃんとやっていける人だと思ってきました。そしてデザインという能力を使って、そう遠くない将来、環境問題など、彼女が気になっている問題を解決するアプローチも十分可能だし、そういう仕事をしてほしいと思って、そんなはなしを実例を交えつつ、話してきたつもりです(といっても、彼女とこういう話ができた機会は、ほんの数回なんですけどね)。

一方、彼女が入った会社は、Mタクさんを通じて社長とも友だちになり、ここはここで単なるデザイン事務所を超えたこころざしをもっているので、社長もMタクさんもできる支援はどんどんしていきたいな、と思っていました。

そんな中で、ASさんに「この会社にいって、社長とMタクさんにあって、デザイン事務所の仕事というのをみてこない? 学生だと、デザインをやってお金を稼ぐ仕事のイメージがつかみにくいから、まずそれを見てきて、やってもいいと思うかどうか、考えたら?」と誘い、社長とMタクさんに時間をとってもらいました。

その後、それぞれの準備期間を経てASさんは無事卒業、少し間を開けて、アルバイトとしてこの会社で仕事を始めて、3か月ぐらいの試用期間を経て、今後の正式な仕事について相談しようと言うところまで来たようです。今日会った感じでは、会社はASさんのこれまでの働きぶりを評価してくれているようだし、ASさんも、「ビジネスウーマンになります!」と力強くいっていたので、まずは第一ステップは軌道に乗ったなと思い、安心しました。ほっ!

デザインを勉強して、新卒でどこにいくかというのは、かなり微妙な問題で、「ちゃんとした」大企業にいくのがベストとは言えません。大企業ではデザイン実務は外注されていることも多く、実務ができないデザイナーになってしまう可能性も高いのですね。その方があとで伸びる人もいるけれど、僕は、一度は、短期間でもいいので、手足を動かす実務に集中する時間をもつべきだと思っているので、そういう仕事を地に足をつけてしっかりやっている実績あるデザイン事務所で最初のキャリアをスタートするのは、とてもよいことです。そこからどこに駒を進めるか、もっと極めるのか、いろいろな幅を身につけるのかは、もう少し先の話でいいと思うけれど、まずはクリエイティブの現場をしっかり体験し、もちろん会社にも貢献してほしい、という感じかな。

ということで、Life Designの話は、なかなかまとまったことが書けませんが、地道に活動しています。いずれ、そのエッセンスをまとめて、また記事や本にしようと思っていますが、もうちょっと先になるかな。

ASさん、Mタクさん、また会おうね?(^-^) & お昼ごちそうさまでした。ゴベさんの唐揚げ、うまかったぜ。
※ゴベさん=カワハギ


投稿者 paco 01:36 | コメント (0) | トラックバック (0)

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