2009年03月01日 |
(by paco)HOSP! 持続可能コミュニティの会、発進 |
Environmental Eyes |
(by paco)昨日の土曜日、「HOSP!」(ホスプ)という会というか、ネットワーキングのスタートアップシンポジウムがありました。僕はこの会のほっきんとして名を連ねています。
さて、どんな会かというと……
「持続可能なコミュニティを本気でつくる大人たちの会」というようなサブタイトルがついていまして、まあ、そういう会です。実態は、まだあんまりありませんが、とにかく人のつながりをつくって行こうということで、キックオフミーティングが開かれました。六本木の会場には50名を超える人が集まり、「森林の酪農」「那須コミュニティプロジェクト」「山梨県北杜市えがおつなげての活動」の3事例が発表され、パネルディスカッションと質疑が行われました。僕はありがたいことに、裏方で写真班などをさせていただきました。
僕がなんでここにからんでいるかというと、スタートアップのメンバーが僕のPresent Tree「ヤマガラの森」が、「持続可能コミュニティのモデルのひとつになり得る」ということで読んでもらったのが始まりです。
実際のところ、この会がどのような展開を見せるのか、正直まだわかりません。目指す「持続可能コミュニティ」が漠然としているし、そのコミュニティ形成のために、会がどのような役割を果たすのかも、これから決めていかなければなりません。それを決定できるパワーが会のメンバーにあるのかどうかも、正直わかりません。
また、こういったコミュニティがこれからの社会に必要不可欠であることについては疑っていないものの、社会の中でどのぐらいのシェアを占めるべきかは、僕自身、ほとんど解をもっていません。
非常にわかりやすくいえば、今イメージされている「持続可能コミュニティ」とは、かつて、宮沢賢治が構想した「イーハトーブ」(賢治の出身地、岩手県を中心にした、自給自足的コミュニティ&ユートピア)とどれほど違うのか? あまり変らないように思います。イーハトーブも世界恐慌の前後、資本主義社会のひずみが激しくなった時期(1924年発表の「注文の多い料理店」)に構想されていて、HOSP!メンバーも、今の世界経済崩壊を、ある意味、大きな契機と見なしていることからも、現代版イーハトーブじゃないかという理解の域を出ていないと思います。
HOSP!では、少し違うのは、今の環境問題のリアリティとつながって語られていることでしょうが、それとて、ちょっとした文脈の違いということもできそうです。
しかし、一方で、資本主義的経済成長という国の発展がもっとも進んだこの日本で、経済成長が人々の幸せの口上にはまったく寄与していないという現実を、今僕たちは目の当たり(まのあたり)にしています。自殺者数は年間3万人に張り付いたままで、将来の仕事、生活の不安を抱えている人が大半であり、子どもに何を伝えたらいいのかわからないという、極端な価値相対化の時代にあります。
発展とは、人々の幸福の拡大と連動すべきだというのは、たぶん多くの人が合意してくれることだと思いますが、だとしたら、資本主義の発展は、幸福に寄与したのか? もっとも、戦後、1950年代からつい去年までは、概ね資本主義は幸福の拡大に寄与していたとのかどうかも問わなければなりませんが、それも検討が不十分です。また、幸福とはコミュニティではなく、個人の精神のありようであるという考えもあり、この場合、そもそも、資本主義もコミュニティも、個人の幸福には関与しないという理解もできます。
と、まだまだいろいろな考え方を整理しないといけないのですが、HOSP!自体は、こうして発進しました。ひとつの方向性としてのポテンシャルは非常に高いと思っているので、今後とも関わっていくつもりです。
ひとまず、こんな会があるというご案内まで。会の詳細な情報はまだサイトもできていないので、紹介できないのですが、開設されたらまたご紹介します。
なお、最初期の構想パンフレットはこちら。
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