2009年05月26日 |
(by paco)大川恒著「決めない会議」 |
Business Design |
(by paco)大川恒さんは僕の友人で、ロジカルシンキングの僕のカリキュラムの講師なんかをやってもらってます。彼が4月に「決めない会議」を出版しました。
いろいろ行き違いなんかもあって本が届くのが遅れ、ようやく読み終えたので、ご紹介です。
「決めようとしなくても決まってしまう!?」という帯の通り、あえてゴールをつくらずにフランクに話せる会議を主催し、組織の理念やビジョンを創造して活力を生み出そう、というのが趣旨ですね。手法として、ワールドカフェやAIやフューチャーサーチなどがあるけれど、どれも基本的には「ホールシステム・アプローチ」の一種。手法ではなく、こういう会議の効能と考え方を取り入れてほしい、というのが本の趣旨です。
もともとこの本の企画を僕が受け取ったときに、米国発の横文字手法を紹介したいということだったので、難しくない?と話しつつも、何人か知り合いの編集者を紹介する中で、ビジネス社からの出版が決まりました。編集のTさんは非常に優秀な方なので、大川さんと共著の香取さんの話をうまく再整理してアドバイスし、手法ではなく考え方を伝えるほんとして再定義して出版にこぎ着けたようです。さすが。
かなり読みやすい本に仕上がっているのも、読んでみてのうれしい驚き。文字量も適切で、アマゾンの書評の評価が高いのも、売れ行きもけっこういいのも頷けます。
「ビジョンや理念はロジカルシンキングでは見いだせない」などと書いているのは気に入りませんが(^^;)、いいたいことはわかるし、僕もロジカルシンキングが万能だと言うつもりもなく、こういう右脳的なアプローチ自体は否定するつもりはまったくありません。
では実際にこの方法で、たとえば僕がぶつかっている低炭素経営だとか、ワークライフバランスだとか、そういう困難な問題に答えが出るのかどうかは今ひとつわかりません。せっかくなので、大川さん、香取さんとお会いして、いろいろディスカッションしてみたくなったので、めでたく実現したら、またレポートしたいと思います。
会議本はあまりいいものがないと感じていたのですが、この本はなかなか示唆に富み、一読に値します。「創造的なアイディアをステークホルダーとの対話で生み出す」というコンセプトに共感できる人はぜひ読んでみてください。
■トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.chieichiba.net/mt/mt-tb.cgi/1179


