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ワハハ・中国医学の世界へようこそ! こんにちは。中医学ライターの xizi こと 高島系子です。 「中医学」は、日常生活に活かせる知恵の宝庫。妊娠・出産、育児の強い味方でもあり ます。10年以上にわたる取材で得た知恵の数々、ひとりじめはもったいない〜!という ことで、みなさまにも中医学の知恵をおすそ分け!です。 ◆xiziの楽しい中医学 −その1 中医学は難しくない! ◆xiziの楽しい中医学 −その3 「気が抜けると風邪をひく」のはなぜ? |
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―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■「気」の不足が風邪を招く? ------------------------------------------------------------------------ インフルエンザが猛威を奮った昨年の冬。私は、おもしろい体験をしました。 昨年の夏から秋にかけてどういうわけか、とても疲れやすく、子どもの風邪を次 から次へともらってしまう、という状態が続いていました。これまでは、風邪用 に何種類かの漢方薬を常備して、症状や体調に合わせて飲む、という方法をとっ ていたのですが、この時はそんなセルフケアもまったく効かず、風邪をこじらせ てばかりいました。 これではいけない、と中医師に相談したところ「気の不足は明らか」と指摘され、 その他もろもろの問題点を改善する漢方薬に加えて、「玉屏風散(ぎょくへいふ うさん)」という漢方薬を毎日服用することになったのです。 「玉屏風散」という薬には、体の抵抗力のもとである「衛気」の働きを高める作 用があります。「風邪をひきやすく治りにくい」という症状のほか、花粉症の予 防・治療などにもよく用いられます。黄耆(おうぎ)、白朮(びゃくじゅつ)、 防風(ぼうふう)という、たった3つの生薬しか入っていない、とてもシンプルで 穏やかな薬です。 ▼「玉屏風散」と花粉症について ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■インフルエンザで「衛気」の力を実感 ------------------------------------------------------------------------ それから2ヶ月経った、今年の1月下旬。子どもが、保育園で大流行中のインフル エンザをもらってきました。 高熱で、うわごとまで言い始めた息子が心配で、ほとんど眠れぬ夜を過ごし、よ うやく熱が下がったときには、看病疲れでクタクタになっていました。そして、 翌日には夫がダウン。ああ、次は私だ、ただの風邪でさえ、こじらせてしまうの に、こんなに疲れているときに、インフルエンザになんてかかったら、どうなっ てしまうんだろう!と戦々恐々としていた私だったのですが……。 きたきた!と思ったのは、ほんの一瞬のこと。 体が熱っぽく感じた時点で、「玉屏風散」をやめて、風邪の熱症状をとりのぞく 漢方薬に変え、さぁて、次は咳か?鼻か?と構えていましたが、どういうわけか、 体調はそれほど悪くならず、熱も37.5度までしか上がらないのです。 結局、当時「品不足」と話題になっていた某抗ウイルス剤を、たまたま入手・服 用した夫より、ずっと早く、簡単に治ってしまいました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■漢方薬は使い分けが大事! ------------------------------------------------------------------------ こんなふうに、「衛気を高める漢方薬」をのんだことによって、「風邪やインフ ルエンザなどの感染症にかかりにくくなる」「かかっても軽くすむ」などの体験 をすると、ともすると絵空事に思える中医学の理論も、ぐんと身近に感じられる ようになります。 といっても、「玉屏風散」をのめば、誰もが同じ体験ができるというわけではあ りません。風邪をひきやすく、こじらせやすい人には、比較的使いやすい薬では あるのですが、体を温める作用があるので、体に熱がこもっている人には不向き ですし、私のように、体の弱点を補う薬をプラスするといった工夫が必要な場合 もあります。 ちなみに、風邪薬で有名な「葛根湯(かっこんとう)」だって、合うときと合わ ないときがあります。葛根湯は温めて発汗させる作用が強い薬なので、ゾクゾク と寒けがして、水っぽい鼻水が出るようなときにはよいのですが、のどの痛みが ひどく、体がほてって布団をはぎたくなる、などというときにのんでしまうと、 かえって症状を悪化させることもあるのです。こういう「熱い風邪」には、体の 熱をさましながら発汗させる漢方薬(「銀翹散(ぎんぎょうさん)」など)が、 強い味方となります。 大切なのは、風邪を予防したり、治したりするときには、そのときの体の状態に 合った漢方薬を選ぶ、ということです。「漢方薬は即効性がない」「風邪の初期 には漢方薬をのむけれど、効かない」と思っている人も多いようですが、それは もしかすると、そのときの体の状態に合った漢方薬ではなかったのかもしれませ ん。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■風邪をこじらせずに治すためには ------------------------------------------------------------------------ じつは、私のインフルエンザ体験には後日談があって、高い熱は出なかったもの の、食欲がなく、だるくて、胸部や体が締めつけられるような感じが2〜3日経っ ても消えませんでした。そのときに中医師に相談して出してもらったのが、「柴 胡(さいこ)」という「気」をめぐらせる作用が強い生薬が主成分の漢方薬。1 包飲んだだけで、体がふわ〜っとほどけていくのが分かり、2包目をのんだあと は、ほとんどいつもの体調に戻っていました。 「玉屏風散」のように、長くのみ続けることで効果が表れる薬もあれば、こんな ふうに1包で効く漢方薬もあるのです。 風邪ひとつとっても、バリエーション豊富な漢方薬を使いこなすためには、やは り、中医学の基本的な考え方を知っておいたほうがトクです。最初は、話をよく 聞いてくれる専門家に相談しながら薬を選ぶと、徐々に理論のほうも頭に入って くるはずです。 ただ、その「専門家」をみつけるのに苦労している人も多いことでしょう。そこ で、次の機会には、「中医学の診察を受けるには?」というテーマで、専門家の 選びかたや、中医学の診療の特徴を紹介したいと思っています。 Text by xizi ----------------------------------------------------------------------○ |
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―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ●どうして本の題名が「妊婦は太っちゃいけないの?」になったかというと・・・ ------------------------------------------------------------------------ 妊娠・出産に関わるすべての人々と、中医学をつなげていきたい…。そんな私の 思いが、1冊の本になりました。 タイトルは「妊婦は太っちゃいけないの?」。 どこが中医学なの?と聞かれてしまいそうですが、これには理由があります。 このタイトルの名付け親は、新潮社の編集担当者である笠井麻衣さんです。企画 の段階で提案してくれたものなのですが、正直言って、最初はちょっと違和感が ありました。 太る・太らないの話だけだと思われたらどうしよう、とか、中医学、あるいは東 洋医学という言葉が入っていたほうがいいのでは??など、あれこれ悩みました。 でも、あまりにインパクトのあるタイトルで、これに対抗できるような、いいア イデアが思い浮かびません。 ところが、悩みつつ原稿を書き進めるうち、いつの間にか、自分の気持ちが、だ んだんとこのタイトルに近づいていることに気づいたのです。 「妊婦は太っちゃいけないの?」なんて、本当に素朴な疑問です。「妊娠中毒症 を防ぐためにも、安産のためにも、妊娠中は太り過ぎないように気をつけて」と 言われれば、「そうか、太っちゃいけないんだ」と素直にそう思ってしまいそう です。 けれど、本当にそうなのでしょうか?体重計とにらめっこの生活を始める前に、 なぜ太ってはいけないのか、本当に太ってはいけないのかを、もう一度「自分の 体」に当てはめて考えてみると、きっといろんなことが分かってくるはず。その ときに大いに役立つのが、中医学の理論だと思うのです。 もちろん、体重のことだけではありません。つわり、こむら返り、不眠、おなか の張り、便秘、逆子、おっぱいのトラブル、尿漏れ、産後ブルー…。こんな妊娠 中〜産後の出来事に突き当たると、つい「どうすれば治るんだろう?」と考えて しまいがちですが、本当に大切なのは「なぜ」の部分です。 素朴な疑問も、あえて声にみることで、きっと何かが変わるはず。そう考えたら、 「妊婦は太っちゃいけないの?」というタイトルを、とても愛おしく感じるよう になりました。 単に解決策を並べるのではなく、妊娠中・産後の「なぜ」に焦点を当てたこの本 には、まさにぴったり!と思っています。 そして、その意図をみごとに汲んで、表現してくれたのが、イラストレーターの 100%ORANGEさん。見て見て!と、思わずジマンしたくなるカバーとなりました。 ▼こんな表紙です ▼About 100%ORANGE |
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