●WAHAHA ワーキングマザーの部屋:


NEWS!さぬきうどん(共著)の本が出ました!

勝手ながら宣伝させてくださいね〜!3月29日にメディアファクトリーから、 私(さぬきうどんこと高篠栄子)と他2名のライターさんと共著で『働く女性の ための仕事&子育てを応援する本』(定価1200円)を上梓しました。

働く女性のための仕事&子育てを応援する本
著者:とらばーゆ編集部著 出版:メディアファクトリー


★購入の方は本をクリック!

★さぬきうどんより★
 昨年1年間、仕事と子育ての両立を成功させているワーキングマザー達に取材 し『とらばーゆ』で連載した記事の約半数を収録したものに、再就職や転職ノウ ハウ、保育園情報なども加えた、1冊まるごと『働く女性のための仕事&子育て を応援する本』。私も、取材記事ほか、「子育て応援団のつくり方」という章の 執筆に携わりました。「ほめ上手に徹して夫に気持ちよく手伝ってもらう」「ご 近所ネットワークを活用する」「子どもをよき協力者に育て上げる」など生きた ノウハウぎっしりです。  私は3人も子どもがいる8年選手のワーキングマザーですが、取材で出会った 若手ママ達には逆に教えられることばかり。みんな苦しみながら、それぞれその 家庭なりのワークスタイルを確立していっている、それを知っただけでもとても 元気づけられました。(kuriさんも登場しています!)  仕事か出産か、迷っている方はぜひ読んでください。そしてぜひ、両方手に入 れてください。



 
<さぬきうどんのワーキングマザー徒然日記> 新連載!

    ・仕事と子育ての両立ってやっぱり大変!?


 <さぬきうどんのワーキングマザーの体当たり日記>

    ・3人の子育てと私

    ・働きながら3人の子育て〜その成功の秘けつ〜

    ・子連れフランス異文化体験・前編

    ・子連れフランス異文化体験・後編

    ・これからのワーキングマザーって?

 




 <メディアに登場したスタッフの記事を囲んで>

ワハハ・スタッフにもワーキングマザー多し。
メディアに登場したスタッフを囲んで、あなたとワーキングマザーライフをゆっくりお話したい。
記事の感想、あなたのライフスタイル、知恵をぜひ聞かせてください。


第1話 Kuri@ワハハより

ワーキングマザーと5月病

朝日新聞 2001.5.25.掲載

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第2話 Kuri@ワハハより

Kuriの子育て&会社のライフスタイル
とらばーゆ(関東版) 2001.6.6.号

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第3話 きたゆ@ワハハより

きたゆの子育て&会社のライフスタイル
とらばーゆ(関東版) 2001.6.20.号

記事を読む

 



 <さぬきうどんのワーキングマザー徒然日記

仕事と子育ての両立ってやっぱり大変!?

 


 こんにちは、さぬきうどんです。今回は、子育てwahahaが月刊になって初回とい
うこともあり、改めて簡単な自己紹介をさせていただきます。
職業はフリーライター。家族構成は、夫と、8歳の娘、5歳、1歳の息子の5人
家族。現在メインの仕事は、学びの場.com(http://www.manabinoba.com/)とい
う教育系のサイトの運営&編集。

ほかに、単行本の仕事や、情報誌のファッションページを担当することもありま
すが、こだわりがあるのは、育児や教育、女性の問題。今後もこれらのテーマを
追って行きたいと思っています。このコーナーでは、取材を通じて感じたこと、
子育てとの両立で感じたことを自由に書かせていただこうと思っています。

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さて、イベント情報のコーナーでも紹介していますが、3月3日に表参道にある
東京ウィメンズプラザにて「ウーマンズナレッジ・シンポジウム」というイベン
トが開催されます。働く女性たちが、お互いのノウハウや知恵を共有し合おうと
いう目的で開かれるもので、私も裏方として参加しています。

イベントに先立ちネット等で、「あなたにとって、キャリアアップとは?」「キ
ャリアアップの障害になるのは何?」「セクハラを受けたことは?」などの質問
項目を盛り込んだアンケートを実施しました。私も集計作業を泣く子を抱えつつ
やったのですが(最終結果はまだ集計中)結構、びっくりすることが多々ありま
した。まず、セクハラを受けた人がかなりいるということ。そしてその内容も、
かなりひどい。結婚はまだしないのとか、胸が大きいの小さいの言われるという
のはまだいい方。宴会でチークダンスを強要される、出張に行ったら上司と同じ
部屋を取られていた、さらには、帰りのタクシーでキスを迫られたとか。男たち
よ、いったい何を考えているンじゃ! 女性をメスとしかみていないのですね。
読んでいて、自分まで人格をけがされたような不快な気分になりました。

あ、本当に言いたかったのはこういうことではありません。気になったのは、や
はり仕事と育児の両立について。まだ途中集計の段計ですが、多くの女性にとっ
て、「結婚」はさほどキャリアの障害にはならないようす。でも、「出産」につ
いてはほとんどの女性が「障害になる」と答ていました。ただ、注意しなければ
ならないのは、人によって「キャリアアップ」の定義が違うのです。会社での地
位があがることを「キャリアアップ」と思って入る人と、「自分の好きなことで
スキルを磨く」という人では、おのずと、「障害」の感じ方も違ってくるでしょ
う。回答者には、好きな事でSOHOをやっている人もかなりいたのですが、そう
いう人の中には「出産だって障害にはならない」と言う人もいました。

もう一つ、興味深かったのは、出産後も働くとしたら理想の勤務形態は、という
質問に対する回答。正社員派と、SOHOなどの個人事業主に大きく分かれました。
個人的な印象としては、現在正社員の人は正社員を、現在SOHOの人はSOH
Oを理想と言っているようです。理想どうりの働き方に到達できているというこ
となのか、自分の経験していないことは評価できないということなのか、そこは
不明です。

現在正社員の人で、将来はSOHOがいいと思っている人も結構いて、これは気
になります。やはり、育児と会社勤めの両立は大変なのでしょうか。私もフリー
だから仕事を続けられていますが、会社員と育児の両立は1年で挫折しました。
あれから8年経ち、その間、育児休業法が施行され、少子化の影響でどんどん社
会は働く女性を支援する方向に動いていますが、まだまだなのでしょう。
ただ、インターネットの普及によって急速に、SOHOという形ででも、社会と
つながりができるようになったことはとても良かったのでは、と思います。これ
によって、出産後も、仕事なり、ボランティアなりで、社会と繋がっていたい、
と思う多くの女性は救われたのでは、と思います。家にいて、子どものそばで働
けるというのはやはり理想ではないでしょうか。

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 <さぬきうどんのワーキングマザーの体当たり日記 > 「3人の子育てと私」

 


 <さぬきうどんのワーキングマザーの体当たり日記> 「3人の子育てと私」

今回は新スタッフ「さぬきうどん」さんのトピックスとともに、新しいワハハな
空気をお届けします。3人目の子育ての話、ありそうでなかなか耳にしませんよ
ね。子どもを3人産み育てるって・・・?

    ===========================================================
     c o n t e n t s:

     ○ワーキングマザーにして3人も産んでしまった母のはじまり
     ○なぜ3人目?
     ○3人目のお産となると、
     ○3人の子育てだから得られたこと
     ○3人兄弟の効用
     ○今では、上2人の子はりっぱな子守り部隊
     ○さぬきうどんの著書紹介
    ===========================================================


○ワーキングマザーにして3人も産んでしまった母のはじまり--------------

ある時、ある人が私に言った。

 「子どもって、2人産んでみないと子育てしているって言えないのよねー」

えっ!一人産んで「子育って、めちゃくちゃ大変。もう絶対いらない!」と思っ
ていたのに。一人の子育てくらいでそんなこと言ってたら甘いってこと?

もともと負けず嫌いの私。そう言われると「産んでみようじゃないの」という気
持ちになる。兄弟は絶対必要、という気持ち以上に「負けるもんか」という気持
ちが後押しとなり、2人めの出産に踏み切ったのは4年前。

「いっそ2人育てる方が楽よ。上の子と2人遊んでくれるからね。」そんなセリ
フを聞いた事もあった。しかし・・・「だまされた?!」

上の子は甘えてからみつくし、下の子は抱いていないと泣き叫ぶし、こんな状態
で、どうやって家事と仕事を両立できるんだろう。子どもが2人で負担は2倍以
上。完全にキレた私は、子どもに当り散らし、自己嫌悪に陥る・・・の繰り返し。
すっかり疲れ果て、「子どもなんか二度と産まない」と、マタニティウェアやベ
ビー服をぜーんぶ叩き付けるように捨てた。


○それなのになぜ3人目?------------------------------------------------

さて、それでも子どもは3歳頃になると、ぐっと子育ても楽になる。確かに2人
で遊んでくれるようにもなって、1人の時よりラクと言えなくもない。2人の子
どもが額を寄せ合って何かしている後ろ姿に、「なんてかわいんだろう」と見と
れることもしばしば。「これが3人になったらどんなにかかわいいだろうなー」

はっ・・・いけない! 私は「もう2度と産むまい!」と決めたのだ。仕事の知
り合いにも「2人はノルマと思って産みましたが、その子たちもだいぶ手が離れ
たので、これからは仕事に打ち込みます」と宣言したばかりだ。そう。フリーラ
ンスの私は、出産のたびに仕事を失う恐怖が待っている。

ところが、である。

  「本当に子どもがかわいいって思えるのって、3人目からなのよねー」

・・・3人の子どもを同じ保育園に預けて働くママ仲間が、ほんわかとした表情
でそう言うのである。「えっ!そうなんだ・・・2人でやめたら、子育ての本当
の楽しさを知らないままで終わってしまうのだ!」

好奇心も強い私。知らない世界があれば、のぞいてみたくなる。よし、40までに
3人目を産もう。子育てが一段落するまで2年。2年間、仕事は低空飛行して、
42歳からならまだバリバリ働ける。

それにワーキングマザーで2児の母はそれほど珍しくない。しかし3児の母は、
かなり珍しい。本当に産んだら、みんなびっくりするかも・・・そう、私は目立
ちたがりでもあったのだ。


○3人目のお産となると…------------------------------------------------

そして昨年10月8日。予定より少し早かったが、38歳で3人目を出産。「電車の
中で産気づいたら困るなー」と思いながら、出産の10日前までは働いた。ある
企業のプロジェクトに主要メンバーとして関わっていたので、ブランクはあけた
くなかった。自分の限界を試したい、という気持ちもあった。

で、産んで5日でパソコンにむかい、2週間目には調査レポートを1本仕上げ、
1ヶ月後には完全に復帰宣言をした(私の場合、フリーなので、仕事仲間やクラ
イアントに「今日から復帰します。受注体制万全です!!」と自分で知らせない
と、いつのまにか忘れられてしまう)。


○さて3人の子育てだから得られたこと------------------------------------

さて、3人の子育ては。もう、気が狂いそうに大変。そのめちゃくちゃな毎日は
いちいち語っていたら泣けてくるので、別の機会にゆずりたい。がしかし、3人
目の子どもは本当に「かわいい」。

もう家が散らかっていようが、洗濯物が山積みになっていようが、そんなことは
どーでもいい!しばらく抱いていさせて!という気分になるのだ。「このまま赤
ちゃんのままでいて。大きくならないで!」と思う。

正直言って、上の2人に対してそんなこと思った事もなかった。赤ん坊の時代を
ゆっくり楽しむ心の余裕がなかった。これは3人目だからこその、心のゆとりと
幸せだろう。


○3人兄弟の効用 -----------------------------------------------------

そしてもう一つ発見があった。上2人の子の反応だ。一番上の娘は、2番目の息
子の世話をよくしてくれていたので、もう一人弟が増えても、ちゃんと世話をし
てくれるだろうとの予想どおり、短気な私よりも上手に赤ん坊をあやしてくれる。
問題は、自己チュ―のかたまりの息子。

姉が母親のひざに乗ろうものなら、猛スピードで突進してきて、姉をひざから引
きずり下ろす程の甘えん坊。あらたな兄弟の登場をどう受け止めるのだろうか。

       しかし、おお! なんと!! 心配は無用だった。

あの暴君が、赤ん坊の傍らに寝そべり、「あう〜あう〜」と話し掛けたり、子守
唄を歌ったりしているのである。この間などは、朝起こしに行くと、「今赤ちゃ
んと添い寝しているんだからじゃましないで」と言う程のかわいがりぶりだ。


○今では、上2人の子はりっぱな子守り部隊 -----------------------------

仕事から帰って夕食の支度をするときに赤ん坊に泣かれるのほど辛いことはない。
そんな時は、「お願い!赤ちゃんの相手して」と子どもたちに頼めば、結構役に
立ってくれる。すぐ飽きて、他の遊びに移ってしまうのが玉にキズだが、まあい
いとしよう。

子育ては、一人産むごとに慣れてきて、かなりいい加減になってくる。その肩の
力の抜け具合が、3人目あたりでぐっと極まるのだろうか。大変には違いないけ
ど、悲壮感があまりない。それに、子どもたちの人間関係も2人よりは、ぐっと
深みが出て来そう。あと1年もすれば、かなり面白くなるのでは?とワクワクし
ている。

そして、あと1〜2歳若ければ、もう一人欲しい、という気までしてくるから、
子どもを持つって恐ろしい。


○さぬきうどんさんの著書紹介 ------------------------------------------

 「100人のお産100人の産声」 本の泉社 トライワークス篇 1500円

   「自分自身のことなんだから、自分でどんな産み方をしたいのか、
    よく考えてお産に立ち向かわないとだめ」

母親学級で出会った助産婦の小松とし子さんのこの言葉は、お産をただ怖いとし
か思えなかった私に大きな衝撃を与えました。

子どもなんて全然好きじゃなかったし、なんで死ぬほど痛い思いをしてまで産ま
なきゃならないの、と思っていました。そんな気持ちで産んだ子どもはきっと、
産んだ後もかわいいと思えなかったでしょう。だから、とし子さんとの出会いは
私の人生を変えるほどのものでした。あの出会いがなければ、私は3人も子ども
を産まなかっただろうから。

「100人のお産100人の産声」は、とし子さんのところでお産をした100
人の方の手記をまとめたもの。企画から編集・出版までに何度も読んだのに、そ
の度泣けた本です。

*現在、この本はアマゾンでは品切れになっています。購入希望者は、Kuriまで
 メールをください。mailto:kuri@mbf.sphere.ne.jp

                                   text by さぬきうどん edit by Kuri
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 <さぬきうどんのワーキングマザーの体当たり日記 > 「
働きながら3人の子育て〜その成功の秘けつ〜

 



       ○はじめに〜どうすれば働きながら3人の子育てができるのか?
contents   ○一度は挫折した仕事と育児の両立
       ○すべてを一人でこなしている人などいない
○3人の子育ては子どもに助けられる


○はじめに ------------------------------------------------------------

前回の『3人の子育てと私』を読んだワーキングマザーのスタッフから「でも、
見栄と好奇心だけで3人産めるかな」というつぶやきがあがった。確かにそうだ。

3児の母仲間を増やしたい私としては、どうやったら働きながら3人の子育てが
できるのか、をぜひ伝授せねばなるまい!しかし、そう言ったものの、散らかっ
たまんまの部屋で、赤ん坊を背負って夕食の支度をしている時は、かなりみじめ
な気分のこともあるのだが。


○一度は挫折した仕事と育児の両立----------------------------------------

他の本や雑誌でも書いた事があるので詳細はさけるが、私は会社勤めをしながら
の子育てに1度挫折している。敗因は、今となってははっきりしている。それは、
何もかも一人で抱え込んでしまったこと。

カッコつけて、夫や同僚に弱音は吐かないよう心掛けたし、忙しくても、布おむ
つや、手作りの食事にこだわった。どんなに散らかっていても、夫が帰るまでに
はきれいに片付けた。

ベビーシッターさんや家政婦さんを雇うことは想像もつかなかった。友人から、
シッターさんが来る日のために掃除をしたり、お弁当を作ったり、事前に家庭で
のルールを事細かに伝えたり、の手間がかなり負担だという話も聞いていたし、
なにより、そんなお金どこから出るの!という感じで、検討すらしなかったのだ。

だが、すぐにそれを後悔する日が来た。仕事が忙しい時に子どもが高熱を出した。
担当者は私一人なので休めない。熱が下がったといつわって、娘を保育園に預け
るということを何日か続けた。

保母さんからは大ヒンシュク。娘は保育園のベビーベッドで熱にうなされてぼーっ
と天井を見ている。その顔を見た時、張り詰めていた糸が切れた。

何もかも嫌になって、「誰もわかってくれない」「私だけが大変」という気持ち
を抱えたまま、仕事を辞めてしまった。


○すべてを一人でこなしている人などいない--------------------------------

精神的リハビリ期間を経て、フリーの編集者やプランナーとして働き始めたが、
あの頃の辛い日々がどうしても自分の中で整理できなかった。どうすればうまく
いったのだろう、こんな大変な毎日を他の人は、どうやって切り抜けているのだ
ろう。その思いが高じ、『仕事と、家庭と、子育てと、私』という本をフリー仲
間と一緒に作った。ワーキングマザーたちへのインタビューを柱とした本だ。

この本を作ってわかったことがある。仕事と育児を両立している人は、みんな何
かの部分で楽をしている、ということ。例えば実家が近くて両親のヘルプが得ら
れる、会社が近い、夫がとても協力的、勤務形態がフレックスタイムや成果主義
で、時間の拘束が緩い、ベビーシッターさんに全面的に頼っている、などなど。

それらの条件がすべて揃う人は当然いないが、何か1つとか、2つとかは満たし
ている。そのおかげで、フルタイムの勤務と子育てが両立できる。つまり、完璧
に全部一人でこなしている人、というのは誰一人いないのだ。

私の場合、実家は遠いし、夫は毎日終電の人だが、フリーになってから、時間的
拘束はなくなった。加えて、2人目を産んでから、思い切ってベビーシッターさ
んを時々頼むことにした。ほんの1時間のことだが、初めてお願いした日は、保
育園のお迎えの時間を気にしなくていい、ということがこれほど快感とは!と感
激したことを覚えている。


○3人の子育ては子どもに助けられる---------------------------------------

最初の失敗で学習して、「がんばりすぎないこと」を心掛けている。が、週末頃
になると疲れがたまりイライラしてくる。いけない、と思いつつ子どもに当り散
らしてしまう。「叱らない育児」なんて知った事か!子どもたちは、おびえた顔
をしているがもう止められない。「子どもなんか大嫌い!」とまで言ってしまう。

しかし、ふと気がつくと、子どもたちは怒り狂う母を尻目に、2人仲良くテレビ
を見ているのである。おびえたのはほんの一瞬。あとは、母の一人芝居だったの
か〜! マンガの主人公の行く末を食い入るように見つめる子どもたちの表情を
見ていると、何だかおかしくて、怒りがさーっと引いていく。

ああ、姉弟がいてよかった。もしこれが、娘と私だけだったら、娘はどこにも逃
げ場がない。

「あぁ、3人の子供たちのおかげで救われているなー」と感じる一瞬である。3
人の育児は大変だけど、人数分だけ、それぞれ心の逃げ場がある。1人でも2人
でも3人でも、育児の秘訣は、「親子のガス抜き」や「逃げ場の確保」かもしれ
ない。そんなわけで、3人の育児は大変だけど、一人増えるごとに悲壮感がなく
なっていく。

私が3人の育児を続けられる理由って、案外、こういう脱力育児ににあるのかも
知れないな。(ん? 全然成功の秘けつになっていない!? スミマセン。。。)


                 text by さぬきうどん /edit by Kuri
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 <さぬきうどんのワーキングマザーの体当たり日記 > 「
子連れフランス異文化体験・前編

 




     C O N T E N T S -----------------

     ○そうだ! 旅に出よう!!
     ○夫なし、8、4、0歳の子連れ旅行
     ○旅のもうひとつのきっかけ
     ○旅のテーマ
     ○いざフランスへ
      ---------------------------------


○そうだ! 旅に出よう!!----------------------------------------------

子育てと会社勤めの両立は私には無理!!…とフリーになった私だが、ここ数カ
月、あるプロジェクトのために、ほぼ毎日クライアントのオフィスに出掛けてい
る。正社員ほど厳しくないが、10時から5時のコアタイムには、しっかりデスク
にいなければならない。残業ができないことは相手も承知してくれているけれど、
通勤に1時間半はかかるし、0歳と4歳の息子を別々の保育園に預けているから、
帰宅は7時過ぎ。長い放課後を1人で過ごしている小学2年の長女のことも気掛
かりだ。

帰宅後、一息つく暇もなく、夕食の支度。その後子どもを寝かし付けるまでのド
タバタは、みんなも知ってのとおり。添い寝しながら自分も寝てしまわないよう
に気を付けないと、やり残しの仕事がたまる一方。

こんな日々のおかげで家の中は荒れ放題。超かわいいはずの3人目のアツキも、
ろくにかまってあげられない。アツキの笑顔を最後に見たのはいつだっただろう。
赤ちゃん特有の、あのほわ?っとした笑顔。一日中見ていたいくらいなのに…。
このままじゃ、知らないうちに1歳になっちゃう。

そうだ!旅に出よう!!子どもたちを連れて!この状況から逃れるには、それし
かない!一日中ず〜っと仕事のことを考えないで、子どもたちといっしょに遊ぶ
んだ!


○夫なし、8、4、0歳の子連れ旅行 ----------------------------------------

行き先は、絶対フランス。物心ついた時から絵描きになりたいと思っていた私は、
大好きな印象派の画家たちが住みついたフランスという国にずっとあこがれてき
たのだ。

昨年の夏も、妊娠7ヶ月の大きなお腹で、夫と子ども二人を連れて南仏ドライブ
旅行に出掛けたばかり。仕事が忙しくて行けない、と渋っていた夫を「子どもを
産んだら当分行けないから。お願い!」と説き伏せての旅行だった。しかし当分
行けないどころか、産後1年も経っていない。夫は

 「え、また行くの」

とあきれ顔。でも私の性格はよ〜く知っているから、「約束が違う」などと言っ
ても無駄、と百も承知。

 「去年は欲張って色々と移動しすぎたから、今度は1箇所滞在で、
  住むように暮らしたい。それには最低2週間は滞在しないと」

とたたみかける。

夫にとっても前回の旅行は意に反して楽しかったらしく、今回もちろん同行する
つもりだが、さすがに2週間の休暇はきついという。

 「だったら先に私だけ子連れで行くから後から来たら?一度やって
  みたかったんだー、母子4人だけの旅!!」

夫は黙っている。ド方向音痴の私に、3人の子どもを託すのが不安なのだ。

 「大丈夫よ! 向こうにはりえさんがいるんだから!」


○旅のもうひとつのきっかけ ---------------------------------------------

いくら脳天気な私だって、子どもが迷子になったら?重い病気にかかったら?0
歳のおチビは母乳の免疫も切れちゃってるし…と心配しないわけではない。そん
な不安を抱えつつも、言葉もろくに通じない海外旅行を企てたのには、ちゃんと
勝算があったのだ。

頼るは「りえさん」こと祐天寺りえさん。フランスアルプス地方にお住まいのフ
リーライターである。彼女とは『フランスの田舎暮しとおいしい子育て』(小学
館)という本を読んで感動し、ファンメールを出して以来の付き合いで、昨年、
南仏旅行の最終日に、お宅にお邪魔したのだ。

りえさんとはメールで、日仏のワーキングマザー事情や子育て事情を交換し合う
という間柄ではあったが、もちろん会ったのはその時が初めて。会ってみて驚い
たことに、彼女もうちと同じ年頃の子どもを二人持ち、なんと妊娠8ヶ月の大き
なお腹をしていた!

 「来年も、ぜひ来なよ。もちろん子ども3人連れてさ。夏休みだったら
  林間学校に子どもを入れてみれば?赤ちゃんは、フランス人のベビー
  シッターに預けてみるっていうのもいい経験かもよ。その間、二人で、
  編集者とライターってことでいっしょに仕事しようよ!」

おお!なんと甘い誘惑!これに乗らない手はない。知り合いがいれば、海外であ
ろうと怖くない。実際に「いっしょに仕事をする」かどうかはかなり怪しいが、
周囲への言い訳には使えそうだ。「よーし、来年に向けてお金ためなきゃ」

そう、考えてみれば今度の旅行は、なにも唐突な思いつきではなく、あの時から
始まっていたのだ。


○旅のテーマ -----------------------------------------------------------

「特に計画を立てず、子どもたちといっしょに、自然の中でだらだらと過ごす」
というのが今回の旅のメインテーマ。そしてもうひとつ、子どもたちを林間学校
に参加させること。

子どもには、「世の中には色々な価値観があって、色々な生き方がある」という
メッセージを、ことあるごとに伝えようとしてきた。海外旅行は、それを身体で
感じることができる絶好の場である。林間学校にも参加させれば、旅行だけでは
得られない、生活に根ざした異文化体験ができるに違いない。

林間学校といっても、半日コース、1日コースもあるらしい。親と何日も離れて
泊まるのはさすがにキツいだろうから、そっちの方がいいだろう。りえさんも、
6歳のカリンちゃんと2歳のニナちゃんを1日コースに入れるらしい。

 「1日コースはたった150フランでフルコースのランチ付きよ!フランス
  には、こういう親に楽をさせてくれるプログラムが一杯あるんだから!」

話は少しそれるが、フランスには確かに子どもより、「親」のためのサービスが
たくさんあるようだ。産後、家事や育児を手伝ってくれる保健婦のような人が来
てくれるらしいが、この費用は国が負担しているし、保育園や幼稚園は公立で、
費用はタダ同然と聞いた事がある。最近では、「コンジェ・パタニテ」という、
父親も2週間の産休を取得できるという法案が通ったという。

ついでに言うと、子育ての方針もフランスと日本では随分違う。ひと言で言うと、
フランスの躾は厳しい。1番びっくりしたのは、赤ちゃんの頃から添い寝をせず、
1人で寝る習慣をつけさせるということ。夜中に泣いても、様子くらいは見るが、
基本的には放っておく。そのうち子どももそういうものだと思って夜泣きをしな
くなり、1人で寝るようになるという。

 「えー、確かに添い寝は辛い作業だけど、1日で最も幸せなひとときでも
  あるのになー」

と思う私にりえさんは、更に衝撃的なことを言った。

 「フランスじゃ、子どもお断りのレストランでもペット同伴はOKなの。
  つまり、子どもは犬以下ってことなのよ。」

ええ、そんな!続けてこうも言った。

 「子育てって犬の躾と同じよ」

そ、そんな〜。しかし、そういえば、去年の滞在中に、大泣きしている1歳のニ
ナちゃんに向かってりえさんが「アレット(やめなさい)」とビシッと言うと、
条件反射のようにピタっと泣き止むのを何度も見た。そう「おすわり!」と言わ
れた犬が座るかのように。

それこそ、強烈な異文化体験だった。

聞けば、フランスの躾は遅くても1歳半からで、0歳児でもダメなものは「ノー
!」を強く言うらしい。それができない親は「そんなことで子どもの将来どうな
るの?」と非難の対象となってしまうという。りえさんもフランスに来た当初は、
あまりの厳しさに戸惑ったらしいが、「慣れちゃうとこっちの方が、ずっと親は
楽できるのよ〜」とすっかりフランス流。

「よし、私もフランス流子育てを少し試してみるか」

子どもとずっといっしょにいたい、という気持ちもあったけど、フランス流子育
ての一環として林間学校へ入れてみよう。これも旅の隠しテーマだ。


○いざフランスへ -------------------------------------------------------

りえさんの住むレ・ザリュー村には、パリのシャルル・ド・ゴール空港から電車
と車を乗り継いで、夜更けに到着。成田から20時間近くかかったわけだが「わ〜
い、フランス、フランス〜」とみんな元気。

翌日からさっそく子どもたちは林間学校へ。大人たちはその間、街をブラブラし
たり、夕食の買物をしたりする予定。

林間学校の受付は、滞在したアパートから車で30分程のところにある「オリンピ
ックセンター」という建物の中にあった。そこは、フランスのアルベールビルが
オリンピック開催地となった1992年には、アイスホッケーの会場となったという。

さすがにりっぱな建物で、スケート場のほか、温水プールや室内のロッククライ
ミング練習場などもある。地元の人や観光客がのんびりと日光浴をしたり、水泳
を楽しんでいて、うらやましい限り。思わず自分が遊んでしまいそうだ。

さて林間学校は、Petits loups(プチ・ルウ:小さな狼。かわいいおチビちゃん
たち、くらいの意味)というプログラム名で、5歳までのクラスと6歳以上のクラ
スがあり、ピクニック、水泳、ロッククライミングなどのメニューが日替わりで
ローテーションされる。申込みは受付カウンターで名前と連絡先を書いてお金を
払うだけ、と簡単。当日でもOK。

登録した子どもたちは、親と別れ、教室に入って、先生や他の友だちに馴染むた
めに、とりあえずは塗り絵などをして遊ぶ。そして時間になったらピクニックな
ど、外遊びへと出かける。

上の子(アキ)は、昨年も現地の学校に1日体験入学したことがあるので(この
時は「東洋の美女」と騒がれモテモテ。日本人の扁平顔が西洋人にウケるという
のは本当だった)、臆することなくすぐにフランス人の子どもたちと馴染んでし
まった。

問題は2番目の息子のマサ。マサは保育園に入った時も、1年間泣き続けたツワ
モノ。未だに「保育園行きたくない〜」と毎朝母を困らせているのだ。案の定、
初日、受付で「ママと別れたくない〜」と大泣き。

わが子の泣き顔は胸締めつけるものがある。「マサはやめとこうか…」との思い
がよぎる。

しかし、ふと周囲を見ると5歳児以下のクラスの子はみんな大泣き。だが、どの
お母さんも2言3言子どもに何か言い聞かせてさっさと帰って行く。りえさんも、
大泣きするニナちゃんに、「アレット!泣かない!」とピシリ。迷っている私に、
「親の顔が見えなくなると案外ケロッと泣き止むものよ」とニッコリ。

さすが、フランスの母は子どもを甘やかさない。ここで、「マサは辞めとくわ」
などと言ったら、「日本の子育ては甘い!」と言われそうだ。ああ、見栄っ張り
の私。

「マサ、がんばって!楽しんでおいで!!」
「マサ〜ごめんよ〜」

と心の中で叫びながら外へ出た。夕方お迎えにいくと、マサは一日中泣いていた
とか。翌日も同様。

                    …………………………………………

・・・さて、そこでさぬきうどんはマサ君の大泣きに、いったいどんな対策に出
るのか?フランスの林間学校と親のバカンス。さぬきうどんの「子育て体当たり
日記」はフランスと日本の子育ての違いをさらに突っ込みつつ、次回10月1日号
で続編としてレポートします(^_^)
  
                  text by さぬきうどん /edit by Kuri
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 <さぬきうどんのワーキングマザーの体当たり日記 > 「
子連れフランス異文化体験・後編

 


 人気シリーズ、さぬきうどんのワーキングマザーの体当たり日記の前回に続く
 続編です。今回はおフランスでの夏休みをさぬきうどんが総括。一体、子ども
 との旅はどうなったのやら・・・?



    C O N T E N T S -----------------

     ○マサのその後・・・
     ○子供たちの異文化体験
     ○子育て日仏比較
     ○何よりの成果

      ---------------------------------


〜前回までのあらすじ〜

無事に母1人子供3人で、友人りえさんの住むフランスのレ・ザリュー村到着。
翌日から、さっそく子どもたちを林間学校入学させることに。子供を預けて、街
をブラブラしたり、夕食の買い物をしたりすることにウキウキしながら受付を済
ませ、当日がやってきた。上の子(アキ)は、「東洋の美女」と騒がれモテモテ。
臆することなくすぐにフランス人の子どもたちと馴染んでしまった。

が、問題は2番目の息子のマサ。保育園に1年以上行っているにもかかわらず、
未だに「保育園行きたくない〜」と毎朝母を困らせるツワモノ。案の定、「ママ
と別れたくない〜」と大泣きし、「やめとこうか…」との思いがよぎる。

しかし、ここで日仏の子育ての違いを発見。フランスの母は子どもを甘やかさな
い。どのお母さんも大泣きしている我が子に、2言3言ピシリと言い聞かせて、
さっさと帰って行く。「日本の子育ては甘い!」と言われたくない見栄っ張りの
私。心の中でごめんよ〜と叫びながら「マサ、がんばって!楽しんでおいで!」
と送り出した・・・。


○マサのその後・・・----------------------------------------------------

夕方お迎えにいくと、マサは一日中泣いていたとか。翌日も同様。せっかくフラ
ンスに来て、泣いて過ごすだけでは彼にとって無意味。私だって、たとえ面倒で
も大変でも、子どもと過ごしたい。

「母子密着で何が悪い!」

…と開き直り、マサは「Petits loups(林間学校)」をやめ、大人と行動を共に
することにした。ただカフェに座ってだらだらワインを飲むだけ、という大人と
の一日は退屈だったようだが仕方がない。

しかし、あたり一帯は、山登り、パラグライダー、マウンテンバイクなど、山系
のレジャーのメッカ。広大な草地が広がっていて、子どもが走り回って遊べると
ころだらけ。Petits loupsでは大泣きしたマサも、全然知らないフランス人の子
どもたちとキャッキャとじゃれ合っていた。

言葉の壁、というのは子どもに関してはあまり存在しないらしい。


○子供たちの異文化体験--------------------------------------------------

ワインも思いっきり飲んだし、チーズもいっぱい食べた。いつも買いたいなーと
思いつつ見るだけだった美味しそうなお惣菜や、生ハム、めずらしい野菜を買っ
て自炊もした。だらだらとのんびり過ごす、という第一のテーマは充分達成!。
これぞバカンスだ。

さて、第2のテーマ、子どもたちの異文化体験はどうだったのだろう。

   「うん、楽しかったよ。岩登りもやったしー、ピクニックも行ったしー」

・・・あれれ?

「日本と全然違ってびっくりした」とか「言葉がわからなくて困った」という話
を期待していたのに、そんなことはちっとも出て来ない。なんだか日本にいて、
「今日、学校どうだった?」と聞くのとあんまり変わらないリアクションなのだ。
拍子抜けである。

十数年前、初めての海外旅行でヨーロッパの地を訪れた時は、「なんてウツクシ
イのだろう! 絵本の世界そのものだ!!」と衝撃を受けた。あのキョーレツな
印象を、子どもたちにも感じて欲しかったのに。

親の気持ちも知らず、子どもたちは、「保育園や学校に行かなくてよくて、ママ
もパパも仕事に行かないでそばにいてくれて、たくさんの新しい友だちができて、
広いところで思いっきり一日中遊べて、ほんとに楽しかった〜!」ただそれだけ
なのである。別に無理して海外じゃなくてもよかったのかなー。

でも、この年でバックパッカーとなり、ベビーカーを押しつつ2人の子どもを連
れてものすごい形相で電車を乗り継いだ、あの苛酷でいてちょっと笑える旅が無
駄だったとは思いたくないなー。

そうか!

子どもって、もともと自我のかたまり。つまり、一人一人が異文化のようなもの。
だから、日本にいようがフランスにいようが、毎日が異文化体験なんだ。それに、
決まった習慣や価値観が、まだ自分の中に確立していないから、大人なら「えっ、
違う!」とひっかかることでも「ふ〜ん、そうなの」と流しちゃえるのだ。いち
いち、「おお、異文化だ!」なんて感動しないのだ。

それはつまり、柔軟だってこと。何でも吸収できちゃうってこと。だから、その
場にいて、見た、触れた、聞いた、それだけで充分なんだ。得たものはきっと、
からだの奥底にしっかり染みついたはず。

「やっぱりチーズはフランスのがおいしいわ」と一人ごちるアキを見るにつけ、
フランスの路上で聞いた古いシャンソンのフレーズを口ずさむ(歌詞はデタラメ
だけど)。マサを見るにつけ、そう思う。何も覚えていないだろうけど、0歳の
アツキにだって、この旅行は、決して無駄ではなかったはずだ。


○子育て日仏比較--------------------------------------------------------

そして、隠しテーマ、フランス流子育てへの挑戦はどうだったか。

アキを預けてしまって、ぶらぶらだらだらしている間、「この美しい景色を、ア
キもいっしょに見られたら、もっと楽しいだろうに」と思う事は何回もあった。
だけど、チョロチョロする子どもが1人減って、確かに楽だった。

日本じゃ、仕事でもないのに子どもを預けるなんて、罪悪感を感じてしまうけど、
フランスでは、お母さんが自由になって元気になれるならいいじゃない、という
考え方。これはありがたいことだと思う。

あと「いいな」と思ったのは、家に人を呼んでいっしょに食事をする時、子ども
たちは大人といっしょのテーブルには着かない。子ども用のテーブルを用意して、
子どもたちだけで食事をさせる。大人は大人だけのテーブルで、大人の会話を楽
しむのだ。

毎日ポケモンやハム太郎の話ばかり聞かされながらごはんを食べていた私は、久
々に大人の会話に仲間入りって感じで本当に嬉しかった。子どもにとっても、大
人といて「こぼさないで」とか「さっさと食べなさい」とか言われながら食べる
よりずっと楽しかったに違いない。

躾は厳しく、という点については、その厳しさを目のあたりにした時は心底驚い
たけど、後になって色々考えさせられた。

今、日本は「叱らない」とか「とにかく抱き締めてあげる」というのが育児の主
流のように思う。それはいいことだと思うけど、一方で、ダメな時にダメと言え
ない親が増えているのではないのかな、と思う。公共の場で騒ぐ子を注意しない
親とかね。
自分だって例外ではない。我が家に氾濫しているキャラクターグッズやおもちゃ
の山も、子どもたちがテレビを観ながらだらだら食事をする癖をやめられないの
も、私がきっぱり「ノー」と言えないせい。

この積み重ねが、ガマンを知らない自己チューな子どもを作ってしまうのかな。
それが、子どもたちの「荒れ」につながっていくのかな。そう考えると恐ろしい。

フランスでも、一時期「パラン・コパン」(友だちみたいな両親)というのが流
行った時があったらしいが、今再び、伝統的な「厳しい躾」が見直されている、
とりえさん。その理由は、今の日本を見れば、聞かなくてもわかる気がする。

やっぱり添い寝はしたいよー、と思う私だけど、ただ甘いだけの今の躾は、反省
の余地がありそうだ。


○何よりの成果----------------------------------------------------------

ともあれ、子どもたちはたいした病気もせず、首に下げた迷子札を必要とするよ
うな事件もなく、無事に帰って来られた。あー、よかったよかった。

旅の余韻に浸る間もなく、子どもたちは保育園に、学校に。夫と私は仕事に。慌
ただしい毎日が嫌になることもあるけど、あの、すっこーんと何もかもほっぽり
出して、だらだら過ごした日々を思い出すだけで、もうちょっと頑張るか、とい
う気になってくる。何よりの成果はこれだったりして・・・。

さて、次はどんな口実で、旅に出かけようか。

                  text by さぬきうどん /edit by Kuri
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「やっぱりチーズはフランスのがおいしいわ」と一人ごちるアキを見るにつけ、
フランスの路上で聞いた古いシャンソンのフレーズを口ずさむ(歌詞はデタラメ
だけど)。マサを見るにつけ、そう思う。何も覚えていないだろうけど、0歳の
アツキにだって、この旅行は、決して無駄ではなかったはずだ。


○子育て日仏比較--------------------------------------------------------

そして、隠しテーマ、フランス流子育てへの挑戦はどうだったか。

アキを預けてしまって、ぶらぶらだらだらしている間、「この美しい景色を、ア
キもいっしょに見られたら、もっと楽しいだろうに」と思う事は何回もあった。
だけど、チョロチョロする子どもが1人減って、確かに楽だった。

日本じゃ、仕事でもないのに子どもを預けるなんて、罪悪感を感じてしまうけど、
フランスでは、お母さんが自由になって元気になれるならいいじゃない、という
考え方。これはありがたいことだと思う。

あと「いいな」と思ったのは、家に人を呼んでいっしょに食事をする時、子ども
たちは大人といっしょのテーブルには着かない。子ども用のテーブルを用意して、
子どもたちだけで食事をさせる。大人は大人だけのテーブルで、大人の会話を楽
しむのだ。

毎日ポケモンやハム太郎の話ばかり聞かされながらごはんを食べていた私は、久
々に大人の会話に仲間入りって感じで本当に嬉しかった。子どもにとっても、大
人といて「こぼさないで」とか「さっさと食べなさい」とか言われながら食べる
よりずっと楽しかったに違いない。

躾は厳しく、という点については、その厳しさを目のあたりにした時は心底驚い
たけど、後になって色々考えさせられた。

今、日本は「叱らない」とか「とにかく抱き締めてあげる」というのが育児の主
流のように思う。それはいいことだと思うけど、一方で、ダメな時にダメと言え
ない親が増えているのではないのかな、と思う。公共の場で騒ぐ子を注意しない
親とかね。
自分だって例外ではない。我が家に氾濫しているキャラクターグッズやおもちゃ
の山も、子どもたちがテレビを観ながらだらだら食事をする癖をやめられないの
も、私がきっぱり「ノー」と言えないせい。

この積み重ねが、ガマンを知らない自己チューな子どもを作ってしまうのかな。
それが、子どもたちの「荒れ」につながっていくのかな。そう考えると恐ろしい。

フランスでも、一時期「パラン・コパン」(友だちみたいな両親)というのが流
行った時があったらしいが、今再び、伝統的な「厳しい躾」が見直されている、
とりえさん。その理由は、今の日本を見れば、聞かなくてもわかる気がする。

やっぱり添い寝はしたいよー、と思う私だけど、ただ甘いだけの今の躾は、反省
の余地がありそうだ。


○何よりの成果----------------------------------------------------------

ともあれ、子どもたちはたいした病気もせず、首に下げた迷子札を必要とするよ
うな事件もなく、無事に帰って来られた。あー、よかったよかった。

旅の余韻に浸る間もなく、子どもたちは保育園に、学校に。夫と私は仕事に。慌
ただしい毎日が嫌になることもあるけど、あの、すっこーんと何もかもほっぽり
出して、だらだら過ごした日々を思い出すだけで、もうちょっと頑張るか、とい
う気になってくる。何よりの成果はこれだったりして・・・。

さて、次はどんな口実で、旅に出かけようか。

                  text by さぬきうどん /edit by Kuri
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 <さぬきうどんのワーキングマザーの体当たり日記 > 「
これからのワーキングマザーって?

 


 
こんにちは!さぬきうどんです。実はさぬきうどんはワハハなママであるかたわ
ら、職業としてライターもやっております。今回は、日頃の取材を通じて感じた
ことをみなさんにお話ししようと思います!私はこう感じたけど、みんなはどう
感じるかな、色々な人の意見を聞きたいな、そんな気分ですので、ぜひぜひご意
見お寄せくださいね。

 =====================================================================
 c o n t e n t s
          [1] もうすぐ30歳、子どもどうする? と迷う女性たち
          [2] 出産をためらう最大の理由は!?
          [3] ワーキングマザー今昔
          [4]「頑張り過ぎない」。そう言い切る勇気も必要かも

 =====================================================================



|---[1] もうすすぐ30歳、子どもどうする? と迷う女性たち ----------------|

先日、ある情報紙の仕事で、未婚女性1名、既婚女性3名による座談会に参加し
ました。みなさん一般企業にお務めで、「もうすぐ30歳。そろそろ子どもを産ま
なければと焦るけど、仕事は楽しいし、どうしよう」そんな迷いを日頃感じてい
る方たち。彼女たちが、出産や仕事について、どのような考えを持っているのか
興味津々で聞いて来ました。

ワーキングマザーをテーマにした本を以前出している関係で、同様のテーマの取
材をお引受けすることが多いのですが、その度に、女性の意識が刻々と変化して
いることに驚かされます。わずか2、3年で、もう随分変わっている。一言で言う
と、「子どもがいても男社会で男性と対等にバリバリ働きたい」とか「後に続く
人たちのためにも弱音を吐かずに頑張ろう」というスポ根型ワーキングマザーと
いうのはぐぐっと減って、もっと肩の力が抜けた女性たちがどんどん増えている
のです。そして、今回座談会に参加した女性たちは、まだ出産後の実態を知らな
い、という強さもあり、もーっと肩の力が抜けていました。



|---[2] 出産をためらう最大の理由は!? --------------------------------|

さて、突然ですが、ここで問題です。

彼女たちが出産をためらっている最大の理由は何でしょうか。

   (1) とっても痛そうだから
   (2) 産後、仕事を続けれるだけの社会的体制がまだ不十分だから
   (3) 太るのが嫌だから
   (4) 夫の協力が得られそうにないから。

正解は!!!!なんと、(3)番です! (1)も、出産をためらうかなり大き
な要因でした。彼女たちは、いろいろな情報が氾濫する中で、出産に対してかわ
いそうなくらいネガティブになっているように私には見えました。確かに痛いけ
ど、そんなことすぐ忘れられる程、お産ってすばらしいよ、子どもってかわいい
よ、と思わず横から口を挟みたくなるさぬきうどんでした。

(2)番については、保育園になかなか入れないらしい、終業の鐘とともに保育
園にかけつけるのは大変そう、育児休業後復帰したら社内で邪魔者扱いされるの
では、など、ネガティブなうわさは一杯耳にするけど、「制度や職場は変えられ

ないから」とクールな反応。でも、それは決してあきらめモードなのではなく「
だから結局自分次第だよね」と考えているようなのです。すごいな、と思ったの
は、「だから、手に職をつけて、自宅でもできる仕事を考えている」とか「子育
てと両立しやすい職業に転職するために活動中」とか、みんなそれなりに、計画
的なのです。最近の若い人って、私が若い時よりずっとしっかりしているじゃん
、と圧倒されるさぬきうどんでした。

(4)番については、びっくりしたのは、今の夫って、本当に家事をよく手伝う
ようなのですね。今回の座談会のメンバーの既婚者3名中2名は「家事はほとん
ど夫がやってくれる」と言っていました! だから、これが出産をためらう理由
にはなり得ないわけです。

今回たまたまそういう人が集まったのでは?と思うでしょ? ところが、この座
談会の前に既婚未婚合わせて300名の男女に行ったアンケートでも、「協力的
な夫」像が浮きぼりになり、心底うらやましがるさぬきうどんでした。

さて、(3)番の「太るのが嫌だから」ですが、4人ともこの話題では大変盛り
上がりました。「「骨盤がもどらなくなるんでしょ」「骨がスカスカになるなん
て嫌」「スタイルのよかった友だちが出産後見る影もなく太っちゃって…」「前
後に子どもを乗せて、がに股で自転車をこいでいる人を見るとああはなりたくな
いと思う」など、さぬきうどんも耳が痛くなるような発言が次々と…。

「出産後もきれいでいたい。そのためには絶対仕事は続けたい」というのが結論
のようでした。決して、「キャリアを積みたいから出産後も働く」ではないので
すね。


|---[3] ワーキングマザー今昔 -------------------------------------------|

うーむ。さぬきうどんの先輩たちは、女性の社会進出のために、いばらの道を歩
んできた、と聞かされています。そして私の同年代の人たちは、先輩のおかげで
少しは楽させてもらっているけど、やっぱり職場では子どもがいる辛さをみじん
も見せずに頑張っている、っていう人の方が多いような気がします。

でも最近のワーキングマザーたち、そしてこれからワーキングマザーになろうと
している人たちは「頑張り過ぎて仕事と家庭のバランスをくずしてまで働きたく
ない」」とハッキリ言っているのですね。

「それって甘いよ」という人もいるかも知れません。1人めを産んで働いていた
頃のさぬきうどんもそう思ったかも知れない。でも、今の私は、ちょっと違いま
す。「頑張りすぎない」、そう言い切れる彼女たちも偉いな、と思うのです。

私自身は、かつて、やはり男性と対等に働きたい、責任ある仕事に就きたい、と
思っていました。でも、子どもができるとそれは絶対無理。5時には保育園に猛
ダッシュで子どもを迎えに行かなければならないのですから。最初、そういう、
「残業できない自分=使えない自分」を責めたものです。会社員を辞めてフリー
になってからは、残業はないけど連日深夜まで仕事、という日々が続きました。
夜中に子どもが泣くと子どもを抱えたままパソコンに向かっていたこともありま
した。そうしないと、「やっぱり使えない人」という烙印を押されそうで怖かっ
たのです。


|---[4]「頑張り過ぎない」。そう言い切る勇気も必要かも -----------------|

でも、取材で、何人もの「肩の力の抜けた女性たち」に会ううちに「家庭の方が
大事だからそこまではやりません」と言ってもいいじゃないか、という気がして
きました。「今は子どもが小さいので仕事はぺースダウンします」と言っちゃっ
てもいいのじゃないかと。

実はさぬきうどんは、3人めを産んでから、今さらのように母性に目覚め、子ど
もがかわいくてしょうがないのです。今までも、もちろん子どもはかわいかった
ですが、「さ、仕事に行かねば」という気持ちが「この子ともっと添い寝してい
たいよー」という気持ちにしばしば負けてしまうようになったのは、3人めから
なのです。

「こんなことじゃダメだ!」とまた自分を責めていたさぬきうどんでしたが、「
それもありだよ。もう添い寝はいいや、と思うまでやってりゃいいのよ」と思う
ことにしました。気の持ちようで、罪悪感から開放され、ちょっと元気になった
のでした。

子どもがいて働くことがあんまり辛いと、続かないし、ワーキングマザーの裾野
も広がらないでしょう。専業主婦になりたくてなるのならいいのですが、「子ど
もができても働きたい」と思っているのに「そんなに大変なのならやめとこうか
な」と思って主婦になるというのはやはりマズイという気がするのです。

だから、「仕事も家庭もバランスよく、快適に両立したい」という、座談会に参
加してくださった彼女たちにおおいに期待したい。「そう甘くないよ」と言って
しまうのは簡単ですが、それだけしっかり「こういうふうに働きたい」というイ
メージを持っているのだから、それに向かって頑張って欲しいなあ、と思う、さ
ぬきうどんなのでした。

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